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たとえばこんな恋の話
【ファンタジー 官能小説】

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たとえばこんな恋の話-8

「な、なあ加絵。お前なんで死んだんだ?」俺は気になっていた疑問をぶつけた。

加絵はしばらく黙って、意を決したように口を開いた。

「崇にお礼が言いたかった。牛乳ありがとうございましたって…でも、学校では崇の周りにはいつも大勢の友達がいて、恥ずかしくて話しかけられなかった。
だから崇の後をこっそりつけて家をリサーチして、待ち伏せしたの。今日、崇とぶつかったあの場所で…」

「……!」

「あとはありがちな展開で、居眠り運転で突っ込んできたトラックに轢かれて、死んだの」悲しそうに笑った。

「でもあたし、崇にどうしてもお礼が言いたくて、会いたくて、天国になんて行けなかった」

加絵の瞳にみるみる涙が浮かぶ。

「あたし、あの場所で毎日あなたを見てた。毎日毎日、先輩ありがとうって話しかけたわ。大学入学の日も、スーツを着て大慌てで出勤していく朝も、
酔っ払って鼻歌歌いながら歩いてた夜も、彼女と手をつないで楽しそうに歩いてた時も…
あなたは私に気づかなかったけど、10年間毎日毎日、ありがとう、先輩、ありがとうって…」

俺に呼びかける加絵の姿が思い浮かんで、胸が締め付けられた。

「じゅっ…10年間っ…思い続けたから、神様がチャンスっ…くれたみたい…崇にお礼を言うチャンス…」

「分かった!もう分かったから、もう泣くな…」

加絵が俺にしがみついて声を上げて泣いた。

「気づいてあげられなくて、ごめん…っ」

加絵の嗚咽を聞きながら、俺も少し泣いた。





「加絵、じゃあいくよ?」

やっと泣き止んだ加絵の頭をあやすように撫でた。

「うん…きて…」

ゆっくり抜き差しを始める。

「んっ…」

「痛い?」

「ううん。もう大丈夫みたい…っ」

「よかった」

加絵の中はヌルヌルしていて、きつく俺を締めつけてくる。
ズッ、ぐちゅ、ずぷっと、俺の動きに合わせて卑猥な音が響く。

「加絵、すごくヤラシイ音がする」

「あン…変なコトっ…言うなあ…」

「可愛いよ、加絵」

加絵の小さな唇にむしゃぶりつく。必死に絡みつく舌をヂュッと吸った。
とろんと惚けた顔の加絵の瞼にキスを落とす。

加絵の小ぶりな胸をやわやわ揉んで、固くしこった乳首を指ではじく。


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