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たとえばこんな恋の話
【ファンタジー 官能小説】

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たとえばこんな恋の話-7

「加絵、あの、ゴムは…?」

「ユウレイが妊娠するわけないでしょう」

「…だよな(笑)じゃ…いくよ…」

ぐっと腰を前に押し出す。

ぐちゅっっ!―――ぷち

ぷち!?

加絵の中を進むと何かに突き当たって、破れるような感触があった。

「かっ、加絵!!おま…まさか初めて!?」

見ると加絵は目をぎゅっとつぶって息もできないといった様子だ。

あんなにフェラ上手いからてっきり非処女かと…

「ちょ、タンマ…」

そう言って腰を引こうとする俺の首に腕を巻きつけ、「だめ!!抜かないで!!」と叫んだ。

「いや…でも…初めてが俺みたいなオヤジでいいのかよ?お前死んでるけど、やっぱ初めてはちゃんと好きな奴の方が…」

「――崇は全然変わってないよ。ねえ、あたしを覚えてない?」

「え?」

こんな俺好みの子、知り合いにいたら忘れないだろ…

「あたし、崇の1学年下の後輩だったの」

「まじで?!」加絵がコクンと頷き語りだした。


「崇、生徒会長だったでしょ?入学した日に壇上であいさつしてた崇が突然クラッカー鳴らして、『お前ら入学おめでとー』って叫んだでしょ?
先生にこっぴどく怒られてたけど、なんだか崇はキラキラまぶしかった。
1年の女子はみんなキャーキャー騒いでたわ。会長カッコいいねって…もちろんあたしも…」

そんなこともあったかもしれない…
でもそんな事はとるにたらない事で、まったく記憶にない…

「あたし、1度崇と喋ったことあるのよ?」

「ええっっ?!」

「貧血で倒れて、保健室で寝てたの。そしたら崇が勢いよく保健室に入ってきて、校医の菜々子先生に『ナナちゃん遊んで~、授業さぼっちゃった〜』って…」

そういやあの頃俺はナナちゃんが好きでよく保健室にいりびたってた…
まあ、相手にされなかったけど――

「あたし、ドキドキしてた。崇先輩だ!って…先生が『貧血で倒れて寝てる子がいるから静かにね』って言ったら、突然あたしのベットのカーテンを開けたの。
すまなそうな顔して『悪い、大丈夫か?』って。あたし必死に大丈夫だって言ったわ…」

加絵が懐かしそうに瞳を閉じた。

「胸がいっぱいで、『悪い、大丈夫か?』って何度も何度も頭の中でリピートしてた。
そしたらいつの間にかに寝ちゃって、起きたら枕元にパックの牛乳が置いてたの。先生に聞いたら崇が貧血には鉄分だからって置いてったんだって…」

俺…そんな事を…?

「崇が覚えてなくて当然だよ。崇は誰にでも優しくて、きっと特別なことじゃなかったんだよ。崇はいつもみんなの中心にいて、無邪気で、輝いてた」

「そんな…ほめ過ぎだろ…」

「ううん」と加絵が首を振る。

「あたしにはたまらなくまぶしかった…」


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