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もしも…
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もしも…-1

ねえ?
もしも、あなたが今私と出会ってなかったら、今あなたは何をしてたかな?

違う女の子と幸せになってたりして。
手とか繋いじゃってさ、夢の国で有名なあの大きな遊園地を二人でパレード見ながら楽しんでたかな。

ねえ?
もしも、あの日雨が降ってなかったら…
私達、どうやって知り合えたのかな。

雨が降ってなかったら、やっぱり他人のままだったかな?
それとも…
違う形であっても必ず出会えてたのかな。

あの雨が降った日、偶然私があの場所で転んで、助けてくれたのがあなたで良かった。
転んだ後たから、私は全身泥だらけで汚い格好だったっけ。


お気に入りの洋服も新しい鞄も顔も全部がドロドロ。
もう本当に最悪だった。

けど、そんな最悪の日が私達の始まりの日。



あの雨の日から三年。

長かったよね。

色んな所に行ったよね。
もちろん喧嘩もいっぱいした。

ムカつく事もあったけど、どんな時だってあなたの隣に並んでいられる事が、私の幸せだった。


この三年間、どんな時も幸せだった。

それはあなたが私を愛してくれたから。
本当にありがとう。



ねえ?
もしも、さっきのあなたがしてくれたプロポーズを断らなかったら…



私はずっと幸せでいられたかな?

おばあちゃんとおじいちゃんになるまでずっと手を繋いで隣で歩いていけたのかな。


夢だったんだよ。
あなたの奥さんになるのが。

ずっと夢見てたの。
真っ白なウエディングドレスを着て、皆に祝福されながらバージンロードを歩くの、その先にはあなたがいて…

そして、いつか子供が出来たら家族で一緒にあの夢の国に遊びに行くの。



ずっと願ってた。
そうなれたらいいなって…

あと少しだけ手を伸ばせば叶うはずの願いだった。


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