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調教物語
【その他 官能小説】

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調教物語(その5)-2

(お仕事は何をしている人なのかしら?)
と、聞いてみたい気がするが、
それを聞くのが、知るのが怖い気がした。

写真からすると、お勤めの人のようにみえるし、
実際にあってみるとイメージとは違うし、
まさか、あの手の人?

そう思うと怖かった、怖ろしかった。
ネットではSMについては詳しいけれど、本当の彼は?

思えば思うほど、不安になるのだが、もう後には戻れない、
彼を信じるしかない・・なるようになればいい。
彼を信じている自分を信じたい。


逢えたのだから・・
(SM談話室)の彼であればそれでいい。


研二郎は、優子にキスしながら彼女の胸に触れた。
そして、彼の手は彼女の服の上のボタンを外し、
手を中に忍び込ませ、優子の乳房を鷲掴みにする。

「きゃぁ!」
優子は、いきなりの研二郎の素早い動きに、
そう叫ぶだけで精一杯だった。

研二郎の手は柔らかで豊かな優子の乳房を感じていた。
熱い、もう優子の身体は燃え始めているようだ。


「あぁ、いきなりです、ご主人様・・」
研二郎の指は優子の乳房を揉み、撫で回した後、
固くなった乳首を摘み、思い切り潰す。


「あぅ、い・・痛いっ!」
「M女には、優しい愛撫は似合わないのだよ、わかるよな」
「あ、はい、そ・・そうです」
「よし・・」

甘い恋人気分でいたムードは、研二郎の行為と言葉で消えた。
しかし、これからが本当の研二郎の世界だと思うと、
何故か優子の心は熱くなるのである。

(私が求めていたモノ、それはこれに違いないわ)
そう思うと、怖いようであり、嬉しくなる。

(彼は、私を愛奴にしてくれると言った、愛奴って何?)
その言葉から言うと、とても淫靡で淫らな女に聞こえる。

SMというものを、表面だけしかしらない優子は、
その深みに、はまっていく自分が怖かった。
しかし、すでにその甘美なる世界に足を踏み入れてしまった、
彼に抱かれながら、今は彼に従うしかない。


ただ、心の中で一つだけ気になることがある。
それは(教師)という自分自身だった、
今でもその身分は変わっていないし、何もなければそれは変わらない。


昨日も、自分を慕う女子校の生徒達に授業をしていた、
真剣な眼差しで自分を見つめ、疑問があれば問いかける、
そんな彼女達は朗らかで、可愛く好きだった。

純潔で清潔で明るい少女達、曇りの無いその処女性を見ていると、
昔の自分のその頃を思いだす。
彼女たちの視線を受けながら、教壇の上の自分は思っていた。


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