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唯高帰宅部茜色同好会!
【青春 恋愛小説】

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唯高帰宅部茜色同好会!(第二章)-2

***

「ひゃっほー!天気よくて助かったぜー」
キスケはバスを勢いよく降りると、大きく伸びをした。
「なに乗る?なに乗る?」
マリィはパンフレットを持ってキョロキョロと周囲を見回している。
「う…バスだけはいつまで経っても慣れません…」
「大丈夫ー?さっき酔い止め飲んだし外に出ればよくなるよ」
アイサはバス酔いしたのか、フラフラしている。サキが肩を貸してなんとかバスを降りた。
「……着いたなら起こしてくれよ」
そして、ユーリが眠そうな顔で最後にバスから降りてきた。

これが、俺たち茜色メンバー。

今日は毎年恒例の、新入生歓迎会だ。




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唯ヶ丘高校は、毎年四月の終わりに全校生徒で遠くのテーマパークに遊びに行く行事がある。
名目は新入生歓迎会だが、それは学校から移動のバスに乗る前の、少しの時間に新入生挨拶やら校長の話やらがあるだけで、テーマパークに着いてしまえば完全に自由な時間なのだ。
だから新入生歓迎会というより、お膳立てはするから勝手に新入生同士で仲良くなってくださいということに近い。

「アッキュ!早く早く!」
「お…おう!悪い悪い」
マリィが大声で呼ぶので慌ててメンバーの元へ向かった。

マリィがここまではしゃぐのも無理はない。

俺たち二年生は、行事としてここに来るのはこれが二度目だけど、茜色を結成してからは今回が初めてなのだ。

去年、俺はキスケ、サキと一緒に回った。
新しい友達と回れって話だが、ほとんどの生徒は皆それぞれ中学からの友達なんかと回っていた気がするから気にしない。

話は逸れたが、当然俺も今日は楽しみだ。
六人でどこかに遊びに行くことも滅多にないから。


「マリィ、どこから行く?」
ユーリがパンフレットを見ながら問いかけた。
「とりあえず絶叫系から制覇するわよ」
「うげ…俺苦手なんだけど」
「キスケは昔からそうだよねー」
やはりこういう場は率先して意見を出してくれるマリィがいてくれて助かる。

「いくら平日と言っても、他校の生徒やうちの生徒も多いですから並ばないといけないかもしれませんね」
アイサが辺りを見回して言った。
確かに、こういうときってなぜか他校も来てるんだよな。
「だな、でもアイサはああいうの大丈夫なのか?バス酔いしてたくらいだし」
「大丈夫です、バスはあの微妙な揺れが駄目なので」
「そうか、無理だったら早く言えよ」
「……はい、有難う御座います、アッキュ」
「お、おお」
アイサが微笑んだのを見て少し驚いてしまった。


そうして俺たちは、まずジェットコースターの列に並ぶことにした。

少しして順番が回ってくる。

二人ずつ隣り合わせになって乗り込むと、安全バーを下ろした。


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