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調教物語
【その他 官能小説】

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調教物語(その3)-1

研二郎は自称Sということで、女を虐めることが何よりも好きなのだが、
痛めつけながらその反面、フェミニストのように時たま見せる優しさで、
女をその気にさせ夢中にさせる天才でもあった。

彼の心の中に相反するその心は、彼が小さいときに父と離婚し、
自分達を捨てて若い男と逃げた美しい母への嫌悪であり、
成長した彼が女を虐めるのは、その裏返しでもあった。
しかし、同時に併せ持つ小さいときに抱かれた暖かい母の温もりへの郷愁を、
裸になった女に感じ、優しくすることもある。

研二郎は、これからネット調教する恭子を前にして、ふと一年前ほどに
やはりネットで知り合い、それがきっかけで調教した別の女を思いだしていた。


その女とは、お互いの生活園が離れていたため、
何度か飛行機まで利用して逢った女だから良く憶えていた。
その時、彼は心からその女を調教したいという思いにさせる女だった。

その女とは逢う前に、お互いの写真のやりとりはしていたが、
送らせた写真を見たときは誠実そうで、優しい顔立ちの美しい女だった。
職業は女学校の教師をしているといっていたが、
それを聞いて研二郎は初め信じられなかった。

写真から想像するその女からは、M女だというイメージがどうしても湧いてこない。
女教師という名に相応しい真面目な感じがする女だった。
だがこういう女だからこそ、間違って一度でもその世界を経験してしまうと
どの女も同じだった。

教師という責任感と重圧に負けそうになり、時には自分を壊してしまいたい、
そう思うときがあるようだ。
そのような心理状態の女の心は不安定である、何かを求め自分を変えてしまいたい。
一時でも、忘れてしまいたい、と思うらしい・・・その時彼女は研二郎に出会った。


研二郎にしてみればこの女教師を縛り上げ、その白い肉体に鞭を打ち、バイブ等で、
歓喜に狂わせたとき、どういう反応をするかを知りたかった。
彼が今までに調教した女には、看護師や美容師等の女も何人かいたが、
教師は居なかった、故に余計に触手をそそられるのである。

その女は、ぽっちゃりした顔と身体をしており、研二郎の好みのタイプで、
研二郎はその女と逢ってみたいと思った。


その女はやはり「SM談話室」に、時々顔を出す女だった。
女は教職にありながら、こういうサイトに顔を出すというように、
一風変わっていたので、研二郎はこの女に興味を持ったのである、
何度か話をした後、聞きだした電話番号を元に電話で話したことがある。


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