投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

生徒会へようこそ
【その他 その他小説】

生徒会へようこその最初へ 生徒会へようこそ 38 生徒会へようこそ 40 生徒会へようこその最後へ

生徒会へようこそ【MISSION'2'ハムをスターにせよ!】-18

「お前は何もしてねぇだろ」

「へっ、確かに。今回は一年坊主どもが頑張ったからな」

僕は、胸がこそばゆくて何を言っていいか分からなかった。
しかし

「ええ、寿絵瑠はトップに立つ人間になるのです。これぐらい当然だ」

宝さんは堂々となだらかな胸を張っていた。
はぁ、その度胸が欲しいよ。
あ、そう言えば。

「ハムさん、あの子とはどうなりましたか?」

ハムさんに駆け寄ってきた女の子。
たぶん彼女がハムさんの好きな人なんだろう。

「ん、別に。なーんも」

清々しい顔で笑うとハムさんはこう付け足した。

「これからだよ、これから」

そして、じゃあな、と手を挙げて去っていった。
『これから』か。
希望がある言葉。諦めていない証拠。
ハムさん、自分に自信が持てるようになったのかな。
…良かった。

「フフ、何か細井先輩変わった♪」

小鞠さんがくすりと笑う。

「あたしにデレデレしなくなったし、ね!キミちゃん」

「…そこだけな」

「もー、素直に認めればいいじゃぁーん」

「……フン」

「まぁ、顔付きが若干変わったのは認めるしかねぇなぁ。入って1ヶ月にしちゃなかなかやるじゃねぇか、テメーら」

「当然です!」

「あ、ありがとう、ございます」

ああ、そっか。
僕が生徒会に入って1ヶ月が経ったんだ。
1ヶ月…ん、あれ?1ヶ月……いっかげ…

「ぬあぁっ!!!!」

僕は思わず声を上げた。
みんなが、どうしたんだとためらっているのにも気付かなかった。
僕が生徒会に入って1ヶ月が経った。
もう1ヶ月経ってしまったんだ。
渡邊先生との遅刻免除の約束はもう終わり。
次の遅刻で僕は停学決定。
もうおばあちゃんをお妙ちゃんちまで送っていけない。
でも放ってはおけない。
1ヶ月以内におばあちゃんのこと、何とかしようと思ってたけど…なんっっっっにも考えてない!

「てっ……停学……だ」

「頭抱えてどうした?優。停学ってどういうことだ?優?おーい」

またもや僕に停学の危機がぁっ…!!!




to next mission...


生徒会へようこその最初へ 生徒会へようこそ 38 生徒会へようこそ 40 生徒会へようこその最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前