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教師の情事
【教師 官能小説】

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教師の情事(3)-2

「こちらがS中学の教務主任の萩原さん、そして篠原さんの担任の須藤さんです。」
「ええと・・・、まずは今回の県教育庁からの抗議について私どもS中学は
W高校に抗議します。私どもの教育に県立の高校が介入するのはとても遺憾な事です。」
「そうでしょうか。私のクラスの篠原沙希がその事で心に傷を負っており、自殺未遂まで
しています。あなた方の教育のせいで彼女は今も心に傷を負っているのですよ。」
「篠原ですか?あの子はもともとそういう子なんですよ。直ぐに手首にカッターで
切りつけようとする仕草を見せていますからね。」
孝子のこの言葉に怒りを示そうとした佐和子だったが佐和子より畑中が怒りをぶつけた。
「つまり人に構ってもらいたいがために自殺しようとしたとでも?篠原は
本当に飛び降りようとしたんですよ!そんな生徒をそうさせないためにするのが
教育でしょうが!あなた方は中学で何を教えているんですか!」
畑中が普段は人に見せない怒りを見せた事に佐和子はとても驚いていた。
畑中の目はまさしく本物の教師の目であった。思わず校長の佐村が止めに入る。
「畑中先生、落ち着いてください。」
「しかし・・・。」
「畑中先生、ここは我慢です。」
守屋がつぶやく。
「私どもの学校は数年前まで校内暴力に悩まされていました。生徒は教師に
公然と暴力を振るい、無免許でバイクで校舎を走る生徒もいました。
シンナーを教室で堂々と吸っている生徒も多かったでした。ですが
新しい校長の指導の元で教師を入れ換えし、徹底した生徒の管理により
学校を正常化したのです。私も確かに生徒に体罰はします。ですが
それは他の生徒のためでもあるのです。」
萩原のこの言葉に反応したのは佐和子だった。
「S中が荒れていて教職員や他の生徒が大変な思いをしたのは理解はします。
しかし今はそんな生徒はいないのですから、そんな必要はないはずです。
当校のS中卒業生で問題のある生徒は一人もいません。それはS中卒業生を
二人もクラスに持つ私が言うのですから間違いありません。私は確かに
管理教育は否定はしませんが、S中のように何の問題のない生徒にまで
暴力を振るう行為は断じて見逃すわけにはいきません。」
「それは当校を知らない貴方の妄言でしょう!」
孝子が佐和子に強く詰め寄った。しかし佐和子は動じる事もなく強い意志の元で言い返した。
「では、S中学で今現在バイクで校舎を走る生徒がいるとかそういうのはありますか?
私どもが調べたところではそういう事実は今はありませんが。」
佐和子の言葉に激怒しそうになった孝子だが萩原がそれを抑えた。
「とにかく今回の教育庁からの勧告は一つの参考として受け止めます。
ただし、当校はこの教育方針を変えるつもりはありませんのであしからず。」
「では篠崎さんにせめて謝罪をして下さい。」
孝子が佐和子からの要請にすぐさま反応する。
「お断りします!」
「なら一つだけ約束してください。今回の件で当校のS中卒業生に会ったりしないで
いただきたいです。彼らは今非常にデリケートになっています。これだけは約束してください。」
萩原と孝子は佐和子の要請に答えずに応接間を立ち去った。


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