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あべ☆ちほ
【少年/少女 恋愛小説】

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あべ☆ちほ-27

千穂は死んじゃうよね。絶対。

そりゃさ、誰だって死んじゃうんだけどさ。僕の父のように母のように親戚のように―――千穂の、ように。

でもひどすぎる。やるせない。でもどうしようもない。

こんな理不尽に折り合いをつけていけるんだから少し前の僕はなかなかの男だったよ。無頓着なだけかもしれないけど。

もう僕は以前までの僕じゃないから折り合いがうまくつけられないみたいなんだけどさ。

なんかガラにもなくいろんなことを考えたよ。いろんな人の本も読んだ。いろんな人がいろんなことを考えてたよ。カミサマがどうとか、天国がどうとか、もっと倫理っぽくなるとなにが残せたかとかさ。

それって結構残酷なことだと思わない?僕の回りで死んでった人たちはなんにも残せなかったよ。ちょっとくさい言い方するなら僕に思い出ぐらいは残せたかな、ろくでもない。

まあ、そんな感じでいろいろ。

でも結局のところ、なんだか人類には悲しんで悼んで、それで自己満足してくしかないみたいだ。多分ね。

「お葬式は生き残った人のためにある」だってさ。

そりゃそうだ。みんな自分のチャンネルは自分でしか回せないんだから。どうにかこうにか頭の周波数ガチャガチャいじってハッピーにしてくしかないよね。

それで、僕も自己満足ってやつに挑戦してみることにしたんだ。

ただコイツが厄介なモンでね。というより僕が厄介なヤツなせいでね。僕の自己満足には他人の同意が必要なんだ。しかもそれは千穂じゃなきゃいけない。

だから千穂、ひとつ質問させて?



千穂は、今もまだ死にたくない?殺されたい?











千穂は一度だけ、微かに、でも確かにうなずいた。











長らくお待たせしました。ここで冒頭の答え合わせだ。

「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足。これは何か?」

みんなは解ったかな?千穂はこう答えた。

「お化け。じゃなかったとしても、とにかく人間以外の何か。じゃなきゃ朝からずぅっっっと4本足で結局夜が終わるその時まで4本足のままなあたしの方がお化けみたいじゃない?」

ひねくれてるけど正しいもの言い。千穂はお化けじゃない。例えばこれからなるんだとしても問題に答えた、応えてくれた千穂は『まだ』お化けじゃない。

人間だ。


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