投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

DOLLHOUSE
【ロリ 官能小説】

DOLLHOUSEの最初へ DOLLHOUSE 82 DOLLHOUSE 84 DOLLHOUSEの最後へ

DOLLHOUSEU 4-2

脱衣所の扉を開けて顔を出すと、バスローブを着込んだリカちゃんが走り込んできた。
まるで、ぼっちゃんの車の音に気がついて出迎えるときのように。

だけど、バスローブから覗く手首と足首は痛々しい程に赤黒くなっていた。

上気したほほ。潤んだ瞳。

「ユリさん。よかった。死んじゃったかと思ったのっ」
「大丈夫。生きているわ」

リカちゃんの目は私の額の絆創膏を見つめていた。
また血が絆創膏にしみ出ているのかもしれない。
既に痛みというか、違和感がある。明日にはもっと腫れてくるに違いない。

「大丈夫。ほら、ちゃんとお話出来ているでしょ」

私は『大丈夫』を繰り返した。
それしか思いつかなかった。

「うん」

心配そうな顔で、でもうなずいてくれた。

「ぼっちゃんが助けてくれたのね」

私は話を反らすようにいった。そのつもりだった。

「…うん」

リカちゃんがうつむいて答えた。

私は了解した。間に合わなかったのだ。

「あ。でも、大丈夫。ご主人さまがきれいに洗ってくれた… から…」

顔を上げたリカちゃんは顔を赤らめてうつむいた。

「…うん。だから大丈夫…」

うつむいたままつぶやく。
私に話すべきことでないのに気がついたのだろう。自分の情事だ。普段なら話さない。

「わかったわ。もう、戻りなさい。私もきれいにするから。ね?」

私は笑った。
リカちゃんもそれを見て笑い返してくれた。

「うん」

そういうとリカちゃんは二階に戻っていった。


DOLLHOUSEの最初へ DOLLHOUSE 82 DOLLHOUSE 84 DOLLHOUSEの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前