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DOLLHOUSE
【ロリ 官能小説】

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DOLLHOUSEU 4-1

「ユリさあ〜ん」

声が聞こえた。

私は脱衣所に入ったところだった。
二人の足音が二階に上がっていったので自分も風呂に入ろうとしていた。





目が覚めると、私はリカちゃんのベッドにいた。

「いっ…」

痛みのせいで微睡む余裕もない。

「! リカちゃんっ!」

はっきりする頭。

部屋にはいない。

私は階段をおり、リカちゃんの姿を必死で捜した。
身体中に痛みが走るが、それはどうでもいい。
あの男が連れ去ってしまったのか。
いくらなんでも、そこまでは出来ないだろう。梶のぼっちゃんを怒らせることは即自分にはね返る。

では、どこに?

水音がする。
風呂場だ。

私はどのぐらい眠っていたのか。
歯噛みする。 おそらくは…
あの男が証拠隠滅を図っているのか。

近づいた風呂場からは穏やかな話し声がきこえた。

違う。これはぼっちゃんの声だ。

私は一気に脱力した。
どういうことか分からないけれど、もう大丈夫。

私は、風呂場をあとにしてりかちゃんの部屋をかたづけた。

ベッドの端に、くしゃりと引き剥がし置かれたシーツ。
残滓が残っていた。あの男の?
それとも、これはぼっちゃんの?

切り刻まれた服と下着。
カッターで切られたと思われる荷造ヒモ。硬く締まった括り目。

夢などではないことを思い知る。

男の痕跡をすべて捨て、新しいものに取り替える。

部屋を出る前にぐるりと中を見回して、私は自室に戻った。


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