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双子の姉妹。
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双子の姉妹。 8-2

***

「こんちゃー!」

今日は昼まで寝れたこともあって、俺は元気いっぱいだ。

見た夢は決していいものじゃなかったが、昔は毎日のように見てたんだから、今ではすっかり慣れたもんだ。

生徒である二人の体調も当然大事だが、やはり自分が元気だとモチベーションも上がる。

俺はニコニコしながらリビングに入った。

「えー…俊哉、今日早くない?」
麻琴は今日も、ソファーの上で気だるそうにしている。
こいつ、華の女子高生のくせに元気無さ過ぎだろう。
「なんだよ、土曜なんだからいいじゃんか」
「関係ないでしょ」
「…お前、冷めてんなー。今日何時に起きた?」
「今日?7時」
「は!?」
なんでこいつが学校休みの日なのにまだ雀がチュンチュン言ってる時間に起きてんだよ。
「起きてすぐが一番疲れてないじゃない。だから早く起きてお昼過ぎまで自主勉してお昼寝したの」
「……」
俺が何も言えずに突っ立っていると、おばさんが微笑みながら言う。
「麻琴、最近すごく勉強頑張ってるのよ?時間があればテキスト開いて。まるで琴音みたい」
「お母さん、そんな風に言わないでよ」
「……やっべえ」
「は!?どしたの俊哉」
気付けば俺は、目に涙を溜めてしまっていた。
「俊哉くん?体調悪い?」
「いや…めちゃくちゃ感動しちゃって…あの勉強嫌いの問題児、麻琴が…」
「ふざけんな!」
「…うふふ」
ふざけてそう言ったものの、感動したのは本当だった。
麻琴も本気で頑張っている。

絶対にこいつも合格させてやる!

「よっしゃー!!」
俺は突然、声を張り上げた。
「きゃっ!なによ!」
「さ!勉強勉強!頑張るぞ!」
「…はぁ?」
「ほらほら麻琴ちゃん、立った立った」
「……ふぁーい」
テンションが上がったのは俺だけだったらしく、欠伸をかみ殺しながら麻琴はリビングを出る。
「うっし」
俺は麻琴の背中を追いかけて、いつものように一緒に階段を上った。


だが、そこでふと思う。
今日はあの夢を見たからこれは空元気なんじゃないかと。


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