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レンアイ☆ルーキー!〜恋の新人〜
【青春 恋愛小説】

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レンアイ☆ルーキー!〜恋の新人〜-4

翌日。
親友の華に打ち明けた。
「…―あたし、恋しちゃったみたい」

「…何、突然?」
華は、一歩引いた目線を持つ、大人びた子だ。

「それがね…どうしよう華、あたしが好きなのは、実は鈴木くんじゃなくて…イッキみたいなのぉっ!」

「…え、それ、今気付いたの」

「違う違う、今じゃないよぅ、昨日の夜、夜中!
突然分かっちゃったの、あたし!」

「いや…今この瞬間じゃないのは分かるってば。
ていうか、やっぱり気付いてなかったんだ、イッキを好きだってこと」

「えぇっ、華、それどういう意味ぃ!?」

「う〜ん…なんていうか、誤魔化してるだけかと思ってた…。
バレバレなのに、素で気付いてなかったんだ?」

華も、イツキのことは知っている。
と言うより、それは今年からしょっちゅう多香子が口にする名前なので、大して仲良くはないのに、知った気になっているだけだが。
もちろん、二人でいる時に廊下ですれ違えば、多香子とイツキの掛け合いを見させられていたので、顔も知っている。
むしろ、多香子の恋心にはいち早く気付いていたのだ、実は。

「それでどーすんの、"タカさん"?」

「ん?どうするって何が」

「好きだって気付いて、今まで通り話せるのぉ?」

「…!
たしかにっ、そうかも!
…あ…あぁっ…」

「多香子、どこ行くのっ」

「隠れる!
どこにイッキがいるか分かんない、とりあえず隠れる!」
廊下で立ち話していた多香子は、突然隅の柱の影に飛び込んだ。

「どうしよう、華ぁ…あたしマトモに会話できないと思うよ、たぶん」

「気にするなよぉ、たぶんイッキも多香子のこと好きだからさ」


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