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春に囀ずる
【女性向け 官能小説】

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春の戯れ-5

「これね、…便利なんだ。ほら」

…………ほら、じゃない〜〜〜〜っ!

半泣きになりながら恐る恐る下を見れば、やっぱり……。


鋭くなった感覚が伝えていた通り、胸の実だけがブラの布地の裂け目から――なんで裂け目なんてあるの〜ッ?!――器用に自身を主張して空気の冷気に立ち上がっている…。

………冷気だけじゃないのは、自分が一番…、わかってる。

淡い桜色のベビードールの真ん中で濃く熟したような実が一層羞恥を煽る。

舌先だけで器用に裂け目を掻き分けて羞恥ばかりを煽る、まるで魅せつけるためにあるような下着。

「こ、…っな、意味ない…じゃ、…ン…っ!!ふぁ、あん!」

裂け目から熟れた乳首を口の中に含まれて驚くほど甘ったるい媚びた声がでる。

敏感な部分をとろとろの粘膜のなか弄ばれれば頭がくらくらした。


「だからいーの」


何が…だからいーの、だ!

「……知ってる?男が女に服を贈るのは脱がせたいからなんだってさ。じゃあさ、コレはどうなんだろうね。あ、コレ脱がなくてもイロイロ出来ちゃうんだけどさ」


ハルのエロ!スケベ!

ぬぁ〜にがバイト頑張っちゃった、だ!!!

ぬぁ〜にが脱がなくても出来ちゃうんだけどさ、だ!!!

イロイロって何よ!
イロイロって……!!



下唇を食まれ、合わせた唇から鶯の味を流し込まれるように熱くぬるりとした舌を絡められれば、その水音が、鼓膜からも犯していく。

――クチュ、チュッ、クチュン…ッ

僅かに残った羞恥心が拒もうと押し出した舌を逆に絡めとられて吸われ唾液を流し込まれただ飲み干す。

その間も鶯の手はするすると私の肌を滑り、次々と官能のスイッチをオンにしてしまう。

私をとろとろの蜜溢しにする、魔法の手。

「はぁ…、ん、ぅ、…はっ……ふぁ、あん…」

やだ、ぞくぞくする。
気持ちいー…。


飲み干した唾液から薫る鶯の好きなミントガムのフレーバーが鼻にすーっと入り込む。

「ふぁ……んっ!」

同時になぞられた腰の輪郭に全身が粟立った。

合わさったまま変えられる角度。
吸って吸われるそれぞれの味。
誰よりも近くにいるって満たされる気持ち。
触れる手は焦がれそうな体にはひんやりと快い。
ショーツが吸いきれない蜜が太股へも滴り、たまに下ろされるハルの指先が戯れ気まぐれに摘まむ秘芽がはじけそうにすぐそこまで来た満たされる期待で膨らんでいる。


こんな恥ずかしい格好で、中途半端にスイッチつけられて焦らされてる。


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