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秘密〜出会い〜
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秘密〜最後の文化祭〜-3

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二日間行われた文化祭も無事終了し、私とえみは展示品を片付けるためラウンジへ向かった。
するとそこには、すでにまぁ先輩とリエルちゃんがいて、まぁ先輩が自分の写真を剥がしていた。

「あれ、陸先輩とリエルちゃん、もう写真剥がしたの?
はやいね」
えみが言った。

すでに二人のパネルには、写真が一枚もなかった。

「それがさぁ。
話してやれよ、リエル」

リエルちゃんは、ぶすっとしてる。

(何だ?)

私とえみは顔を見合わせた。

「実は」
まぁ先輩が話出した。
「リエルのヤツ、陸を被写体に撮ってたんだけど、ぜ〜んぜん良いのが撮れなかったんだって」

「しょうがないでしょ!
陸ってば忙しい忙しいって、全然撮らせてくれないんだもん!
もっと撮る機会があれば、良いのが出来たわよっ!
っていうか、澤井先輩…!」

「これは、どういうことですかね?姫〜」

突然背後から声がして、私はびっくりして振り返った。

「陸、遅かったな」

「子どもが一人なかなか帰らなくて、片付けできなかったんだ。
で、あれはどういうことですかね、眠り姫?」
陸先輩は、私が展示した写真を指した。
そう聞いた陸先輩の笑顔が少し怖かったけど

「去年の仕返しです」
とびっきりの笑顔で答えた。

そう、今年私は、ゼミの皆と文化祭の準備をしている陸先輩の顔写真を、大きく引き延ばして貼ったのだ!
ただし、寝顔じゃなくて笑顔だけど。

「へ〜。で、その下に書いてあるこの写真の題名は?」
陸先輩はさっきと表情をかえずに聞いてきた。

「内緒です」
これまた、とびっきりの笑顔で返した。

「ったく、ど〜せ撮るんだったら、もっとかっこよく撮れよな〜」

「しょうがないですよ、元が元ですから」

「言うようになったな〜。
よし、高額のモデル料を請求してやろう!」

「モデル料!?」

「まさか、払わないつもりじゃないよな〜?」

(忘れてた!!)
そういえば去年、モデル料ってことでケーキおごって貰ったっけ。


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