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秘密〜出会い〜
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秘密〜最後の文化祭〜-1

私、澤井夏実(さわい なつみ)の学生最後の夏休みは、遊びや就活であっというまに終わった。

私が通う大学の保育科は二年制で、私は今二年。
長ぁ〜い夏休みとは、永遠にサヨナラかと思うと悲しくなる…

そうそう、今日は私が入ってる写真部の、夏休み開け最初の部活日。
部長のまぁ先輩から、文化祭についての話があった。

「今年の文化祭も去年同様、ラウンジの入って右奥にパネル展示します。
パネルは一人一枚、好きに使って下さい」

「「は〜い」」

「なっちゃんは、今年どんなのにする?」
友達のえみが聞いてきた。

「ん〜どうしようかな?
えみは?」

「私もまだ決めてない」

「リエル、去年文化祭来て見たよな?
覚えてる?」
まぁ先輩が後輩のリエルちゃんに聞いた。

「うん覚えてる」

「なら大丈夫かな?
あんなかんじで展示するから、色々写真撮って、気に入ったの用意しといて」

「うん。
ねぇ、陸は今年どんなのにするの?」

「まだ決めてない」

「じゃあ私を撮ってよ!」

「そ〜だな〜胸がもっとおっきくなったらな」

「十分大きいです〜!」


「はいはい、考えとくよ。
さて、そろそろ午後の授業が始まるからいくか」

陸先輩の一言で、今日の部活はおしまいになった。

まぁ先輩と陸先輩は四年制の教育学部所属の三年生。
リエルちゃんは、同じく教育学部の一年生。

三人とも中学高校が同じだったらしく、とっても仲良し。

「ねぇ、絶対私を撮ってよ!
私は陸を撮るから」

「かっこよく撮れよ〜」

「もちろん!」

そんな二人の会話を聞きながら、私は去年の文化祭を思い出した。

去年の文化祭で、陸先輩は私の寝顔写真を展示した。
しかも、わざわざ大きく引き延ばして!

頭にきたけど、その写真はなかなか好評だった。

(今年はどんなのにしようかなぁ?)

そんなことを考えながら、私は部室を後にした。


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