DOLLHOUSEU 2-3
「待たせたな」
男はコンビニの袋をもって部屋に入ってきた。
袋から出てきたのは菓子パンだった。
「腹がへってな」
男は私の上に乗り、パンの袋を破った。
切り込みの入ったパンの中央にクリームがたっぷり入ったクリームサンドだった。
パンを半分に割ると、男は私の胸にクリームを擦り付け始めた。
「んっ」
なめらかなクリームの奥のパン生地はざらついて敏感な部分に引っかかってくる。
「感じるのかい?ここは重点的に塗っておこうね」
男は乳首がみえなくなるようにパンを擦りつけクリームを重ねた。
クリームがなくなってしまったパンを食べながら。
「これはココかな」
赤い丸いゼリーを右の胸の盛り上がったクリームの上に載せた。
「おう。うまそうー。いっただきまーす」
男は腹の上や脇の方に付いたクリームを丹念に舐め始めた。
上目使いで私の様子をうかがいながら。
ざらついた男の舌が乳房を這い、どうしようもなく不快なのに。
どこかがおかしいのだ。ザワザワと水面がさざめくように促されている。
弧を書くように何度も丁寧に舐められて、両方の頂きを残しクリームはなくなった。
「この赤いのを口に入れてやる。食うなよ?」
「いや」
私は首をふった。
「いやって。わかってねえなあ」
男はチラリとユリさんの方を見た。
「だめっ!」
「じゃあ、大人しく口を開けな」
私は仕方なく少しだけ口を開けた。
「あ…っ」
男の顔が下りていき、私の右胸のゼリーに口を付ける。
思わず声が出てしまって、顔を上げた男がゼリーを軽く噛んだまま嗤った。
男の顔が迫ってくると、私の口の上にソレを載せた。
後で思えばさっさと噛んでのんでしまえばよかった。
でも、その時はコレを口の中に入れたくなかった。
男は私の唇とそのゼリーをやんわりと弄ぶ。