DOLLHOUSEU 2-2
「いやっ。止めて。やめてよう!」
男はそれぞれのヒモをベッドの足に括りつけた。
私は足を開いたまま閉じれなくなった。
ベッドの上ではりつけられてしまった。
カチカチカチ。
男がこれ見よがしにカッターの刃を出していく。
そして私の服に手を掛けた。
「大人しくしないと怪我するよ…」
「いやだ!いやっ!や!」
怪我でもなんでもすればいい。
私はもがいた。
「わかった」
男は私の上から下りた。
そして、壁際まで歩くと意識のないユリさんの手を取った。
カッターをユリさんの手の甲でスッと引いた。
「やめてっ!ユリさんに触らないでっ!」
ユリさんの手の甲に赤いラインが走る。深くはないけどユリさんが傷つくのを見るのは嫌だ。
そして、つけられる傷は次も浅いとは限らない。
男はユリさんの腕を放りなげた。
ダン。
床に打ち付けるように手が落ちた。
男が向き直り、また私の上に乗った。
動けなかった。動けばユリさんがどうなるか分からない。
ジジジー。
服を持ち上げ、身体の真ん中にカッタの刃を当ててゆく。
カットソーもスカートも切り、真ん中から開いていく。
ブラとパンツだけが残された。
「綺麗だねえ。むちゃくちゃにしてやりたいねえ。梶のボンの気持ちもわかるぜ」
男はブラの上から胸を揉みしだいた。
「意外にやわらけえ。ボリュームは足りネエが、これはこれで雰囲気あるねえ。イタイケな感じで」
「んんっ…」
男の唇が下りてくる。気持ち悪い。
首を振ってもだめだ。
「っと。キスマークはやめとくか。一応な」
強く吸い上げはしないが至るところにくちびると舌を滑らせる。
そして、男はブラの中心を持ち上げカッターの刃を当てた。
胸はブラを持ち上げた段階でまるみえだ。
ざくっ。ぱち。
ブラも左右に開いた。
「おう、かわいいね。勃ってるよ。これ」
「んっ」
男が先端をちょんと指ではじく。
私はくちびるを噛んで我慢するしかない。
「ふふ、気持ちがいいのか。もっと良くしてやるよ」
男が乳首を摘んでねじる。
「ほら、もっと尖れよ」
「んっっ…」
男の指の力が強くなる
「いいね…そうだ!」
男は身体を起こして私から下りた。
そしてそのまま部屋から出ていった。
けれど、縛られたままの私は動けない。
「ユリさんっ!ユリさんっ!」
ユリさんは動かない。不安が襲ってくる。
けれども、ヒモは切れないで、私の手足を痛めつけるだけだった。