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どこかの犬のように
【ショートショート その他小説】

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どこかの犬のように-1

恥ずかしい話だが

私は水が流れる音を聞くとトイレに行きたくなる

はさみのシャキシャキという音を聞くとあの人に会いたくなる


その話をすると

「俺は便所と同じか」

といってあの人は私の前髪をザックリと切った


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