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同窓会
【理想の恋愛 恋愛小説】

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同窓会〜揺るぎない想い編〜-5

半分柏木に当て付けるつもりで、告白されるがまま他のクラスの女の子と付き合った時期がある。

でも柏木以外の子と一緒にいたところで俺の心は満たされず、当然あっというまに別れが来る。

「藤木はたぶん優し過ぎ!女の子は甘やかすだけじゃダメなんだから!」

1人に戻った俺に向かって、したり顔で説教する柏木に背を向けた俺は、心の中でこう呟く。

『お前にしか優しくねえから、いつも続かねんだろが…』と。

そんな状態が3年近くも続いた卒業間際…俺は柏木に意を決して想いを告げることにした。

相変わらず柏木には、何人目かの年上の男がいたけど、そんなこと気にしてる場合じゃない。

この機会を逃したら、もうこの先柏木を手に入れるチャンスは永遠に来ない。



「藤木知ってるじゃん…あたしに彼氏がいるの」

怒ったような顔で柏木が俺を見る。

『付き合って欲しいとは思ってない。ただ気持ちを伝えたかっただけだから』

つい悔しまぎれにそんな言葉が口を突いて出る。

3年間毎日一緒にいて…どうしょうもないくらい好きだった女を前に、俺は情けないくらい動揺してしまう。

気がつくと、黙って俯いた柏木をムリやり抱き寄せ唇を重ねてた。

その瞬間…もの凄い力で突き飛ばされて、おまけに平手打ちまで食らって、俺の初恋は無残に散った。



同窓会で再会した柏木は、俺の期待を裏切ることなく、高校の頃より一段ときれいになっていた。

あの頃の柏木も十分きれいだったけど、どちらかと言えばそんな自分のきれいさに気づいていないところが、当時の柏木の魅力だったようにも思う。

でも目の前にいる彼女は、等身大の自分を知った上で、その魅力を最大限引き出す術を身につけていた。

色白の肌は透き通るように艶やかで、洗練された自然なメイクが、一見きつく見えがちな柏木の顔を優しいものにしている。

濃いブルーのワンピースは、細くしなやかな柏木の体の線に添い、大人になった彼女にとてもよく似合っていた。

少し痩せたかな?…と遠目から見ているところを同級生にからかわれ、俺は慌てて視線を逸らした。

どうやって声を掛けようか迷ったあげく、あえて軽い素振りで柏木の肩を叩く。

『おう柏木っ!…って、お前も結婚して名前変わってるよな!』…と。

柏木は俺の顔を見るなり「藤木…」と名前を呼んでくれた。

たったそれだけのことなのに、10年間俺が抱えてきた罪が免罪されたようで、晴れやかな気持ちになる。

照れながらも、俺だけに見せる懐っこい瞳が嬉しくて…胸が詰まりそうだった。


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