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青山恵理・修学旅行の夜
【痴漢/痴女 官能小説】

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青山恵理・修学旅行の夜-4

見開きページに、全裸の女の子が仰向けになって、複数の男に身体をまさぐられながら悶えている写真がでかでかと載っていた。


――うわ……やだっ。
こんなのをみんなで見てたの?


激しい嫌悪感を感じながら視線をそらすと、暗い部屋の隅で旅行カバンの荷物を整理している櫻木くんの姿が目に入った。


―――さ…櫻木くん……。


その横顔だけで胸が激しく高鳴ってしまう。



たまたまかもしれないけれど、エロ本を見ている男の子たちの中に櫻木くんがいなかったことに心からホッとした。


彼も男だから、そういうことに少しは興味があるんだろうけど、実際彼があんな雑誌を読んでるところを見たら、私はショックで寝込んでしまうかもしれない。


―――それにしても……嫌なタイミングで来ちゃったな……。


エロ本なんて、コンビニに置いてあるだけでも避けて歩いてしまうタイプの私は、一気に気分が萎えるのを感じたが、ミカはそんなことにはお構いなしに、渋川くんにつかつかと歩み寄った。


「なにこの本?先生にチクるからね!」


そう言うなり渋川くんの手から雑誌を取り上げると、くるっと丸めて彼の頭を軽くはたいた。


「……ってっ!だってしょうがねーじゃん!無修正のエロ本見たいってみんなが言うもんだからさぁ」


「じゃあ結局、あんたの本ってことじゃない!もーほんっとヘンタイなんだから!」


怒っている口調のわりに、ミカの顔にはべたっとした笑顔が浮かんでいる。


「いいじゃん。俺もいろいろ勉強してんじゃんか。今後のためにさ」


渋川くんもニヤリと笑いながらミカの腕を引き寄せた。


「やだぁー。どういう意味よぉ」


二人のやりとりがいちいち生々しすぎて、聞いてるだけで吐き気がする。


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