暗闇-3
「ココも入れてくれってさ。」
糸を引く指先を私に見せつける。
勝手に身体が反応を示していた。こんなのイヤ。絶対イヤ。
いつか好きな人とと。
そんなことを漠然と思ってはいた。
だけど、兄は『好きな人』じゃない。
『いつか』は今じゃない。
兄は自分のズボンを脱ぎ、私のパジャマもパンツごと引き抜いた。
反り返ったソレはグロテスクで、恐怖を煽る。
「イヤだ、やめてっ!いやっ!いやっ!」
私は何も出来なかった。
ベッドの上で兄からじりじりと身体を離すだけ。
「おお、いいね。いいね。」
兄が足首を掴んだ。
「さて、本物を拝ましてもらうかな」
「いやっ!いやっ!お願い、やめてっ!」
願いも虚しく、私の脚を開かれた。
足首を押し込み、左右に引っ張られてM字にされてしまう。
「濡れ濡れじゃん」
「あっ!やっ!あぁっ!」
一枚一枚開かれているのが分かった。
「そんなに興奮するなって」
兄が嗤った。
逃げようと動いたのを、腰を振ったと取ったらしい。
「あうぅぅっ!」
指が入ってくる。
くちゅ… くちゅっ…
「こんなに濡れて。イヤラシイ身体だな。そうか、そうか、そんなに欲しいのか」
兄の指に押されるたびに力が抜けてしまう。
「いたっ! 止めてっ…」
二本目の指が入り、押し広げるように出入りを繰り返された。
ぐちゅ… じゅっ… じゅくっ…
自分の中から温かいモノがトロリと溢れてくる感覚がさらに私をおかしくさせる。
いやだ。いやだ。いやだ。
こんなのいやだ。
「温くて気持ちよさそ。俺も入れてくれよ」
兄は指を抜くと、アソコをあてがった。
「いやっ!いや!やめてっ!やっ!あああっ!いたいいぃっ!」
「きつ!」
入ってくる。暴力的な力で無理矢理押し込んでくる。