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脅迫文=恋文?
【コメディ 恋愛小説】

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泥酔白雪=!!??-1

1 どうも、憲です。
これから、学園祭の打ち上げです。

『泥酔白雪=!!??』

あの熱かった学園祭から3日経った。現在、俺は白雪の家に向かう道を愛チャリで走っている。
今日は白雪の家で学園祭の打ち上げを行うのだ。
なぜ、3日経ってから白雪の家でやるのかと言うと、理由が二つある。
理由その一
我が母校、舞阪高校は学園祭終了の翌日から普通授業を開始する、無慈悲な高校だから。
理由その二
クラス全員でドンチャン騒ぎが出来て、尚且金がかからない所、と言ったら白雪の家しか無かったから。
以上の理由により、日曜である今日、白雪の家で打ち上げが行われるのだ。
約束していた正午ちょうどに白雪の家に着いた。インターフォンを鳴らして、来客を知らせる。
『はぁーい』
出たのは白雪だった。
「俺だよ」
『おぅ、憲。入った入った』
そう言って、白雪の声が消えた。受話器を直したんだろう。
お言葉に甘えて、門を開けて敷地に入る。
前にも言ったが、白雪の家はデかい。庭も広い。少なくとも、ドッジボールは楽々出来るな。
その広い庭を通り、玄関のドアを開けた。
「おじゃましまーす」
「よぉ、いらっしゃい」
エプロン姿の白雪が奥から出てきた。打ち上げで出す料理を作ってる様だ。
あれ?見ない靴がある。
「誰かもう来てるのか?」
「あぁ、愛里が早く来てくれてさ。料理手伝ってくれて、大助かりだよ」
「なんだ、八木か」
体育祭以来、白雪と八木は仲が良い。すでに十年来の友人の様になっている。
まぁ、良いことなんだけど、最近八木とベッタリだからちょっと寂しかったりなかったり………。
そんな事を考えながら、リビングへ通された。テーブルの上にはすでに何品かの料理が置いてある。うーん、美味そうだ。ちょっとだけ〜………。
「憲、摘むなよ」
ギクッ……
ポテトまで、あと5mmという所で白雪に釘をさされる。
「ま、まさか!つまみ食いなんてしてないぞ」
未遂だ、未遂。ギリギリセーフだぞ。
「……目が泳いでる」
「ま、まぁまぁ、良いじゃんか。まだ食べてないって」
白雪の追及をかわして、ソファーに座る。
ふと、孝之を見てない事に気付いた。
「白雪、孝之はどうしたんだ?」
唐揚げが乗った皿を持って来た白雪に尋ねた。
「さっきコンビニに飲み物を買いに蹴り出した」
「ふぅーん」
孝之がねぇ。何か、法律に触れる飲み物買って来そうな予感がバリバリするんですが、大丈夫か?
まぁ、どうせ俺はアルコール類は駄目な人種、いわゆる『下戸』なので関係ないけど。
小学生の時に、好奇心に突き動かされて父さんの『スーパードライ』を一口飲んで倒れたという前歴ありだからな。
そうこうしてる内に、一人、また一人と仲間たちがやって来た。
孝之も帰ってきて、テーブルの上に缶を置いていく。うっ……『スーパードライ』だ。
「ん、どうかした?」
『スーパードライ』の缶を敵視する俺の視線に孝之が気付いた。
「いや、何でもない」
ここで正直に話すとあとで無理矢理飲まされそうだから、ごまかしとこ。昔、独の馬鹿にやられたからな。ちなみにやつは酒豪だ。そこがまた憎たらしい。
「ちぃーす」
その酒豪馬鹿が現れた。噂をすればなんとやら……昔の人は巧い事を言うよなぁ。
独が来た所でメンバーも揃い、白雪と八木の調理コンビも仕事を終えて、エプロンを外してリビングに来る。
「よぉーし、んじゃあ始めるか!!」
独が音頭を取り始める。一番遅れてきた癖にな。
『カンパーイ!!』
それぞれ思い思いの飲み物を持って、乾杯する。
その後は宴会さながら、一気にリビングが騒がしくなった。


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