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脅迫文=恋文?
【コメディ 恋愛小説】

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白雪=舞姫?-3

3 「俺は、白雪よりもほとんどの面で劣っているから……」
「そんな事は関係ないわよ。要は気持ちでしょ?ほら、白雪の気持ちが聞けるわ」
いつの間にか、司会が白雪にマイクを向けていた。
『では、矢城さんは、好きなタイプとかいますか?』
『うーん、好きなタイプとかはいない。アタシは今、付き合ってる人しか見えてないから。その人が側にいてくれれば、それで十分。敢えて言うなら、その人がタイプだな』
………………。
「だってさ」
「……はぁ、俺って、つくづく馬鹿だ。今、再確認できた」
確かに、資格とか必要ない。いや、もし必要だとしても、俺は今、その資格を手に入れた。
「やっぱり、俺は白雪の側にいるよ」
「えぇ、それが一番。やっぱり、男でそのポジションに居られるのは、あなたしか考えられないわ」
「どうも」
そう言ってから、俺と白木さんは笑った。そして、俺は白雪の近くに向かった。出来るだけ近くに……。
俺が、観衆をかき分けて白雪の目の前に出る頃には、発表が始まっていた。
『それでは発表します!!今年度の舞姫は………』
さて、どうなるかな?白雪はリラックスしてるみたいだな。鳥肌たってるけど。
『2年6組、矢城白雪さんに決定しましたぁ!!』
決定した瞬間、俺は白雪と視線を合わせて見つめあう。
これが出来るのも、俺だけな訳だ。幸せもんだね、俺は。
改めて、さっきまで資格がどうのこうのなんて考えていた自分が本当に馬鹿に思えてくる。
一番重要なのは、当人同士の想いなんだ。
そして、今、俺たちは同じ想いだと断言できる。どういう想いなんだって?
決まってる。
『ずっと側にいたい』って想いさ。


END


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