DOLLHOUSE〜陥落〜-7
「ぅぐっ… ぃゃぁ… ぃゃっ… 抜いてっ…」
力無く喘いでいるリカ。
俺は本来こういう趣味はない。
その手の映像も見た事はあるが、ノーマルな方がずっとイイ。
実際やったこともなかった。
でも、ことコイツのこととなると、俺は狂わされてばかりだ。
すべて奪ってしまいたい。
嫌われるのを恐れる俺。それでもつのる欲望はエスカレートするばかりだ。
俺のリビドーの中で生きるリカ。
許さなくてもいいよ。
それでもおまえは俺の人形で、俺はやり出した事を止めたりしないんだから。
「ごめんな、俺は貪欲で我儘なんだよ…」
苦笑する。お笑いだ。並び立たないものを欲しがっている。
俺はゆっくり動かし始めた。
「やっ!いたっ!やめてっ!うごかないでぇぇっ!」
「いやだ」
「おねがいぃぃっ!とめてぇぇぇっ! あぁぁっ! うわああぁあ!」
俺は黙々と打ち続けていた。そうしてリカを眺める嗜虐的な自分がいる。
もっと鳴いて。
「やああぁぁっ…いたいぃぃのおぉぉっ! ぅがあぁっ!」
涙と鼻水にまみれていく。口角からだらしなく流れる涎。
ねえ、もっと。
「ぃやあぁぁぁあっ!はっ!いたいいいぃぃぃ!きっ… ぃぃぃっ!」
締まっていく。俺は排泄されようとしているのだろうか。
遡り侵入。押し出されてはまた侵入。
「はあっ!はあっ!はあっ!」
叫び疲れて、息使いだけが響く部屋。
自我を手放したリカ。ここに抜け殻が残った。
これも、あのときと同じ。
ぼんやりと開いた瞳は何も映していない。
ゆらゆらと小さく流れ揺れる乳房。乳首は勃ったままだ。
愛液は止めどなく流れている。
屍姦てのはこんな感じかな?
思ってから思い出した。そう、コイツを見下ろしながらそんな事を思ったことがある。
コイツの身体の中なのに一人マス掻いてるみたいだ。
「うぅぅっ…」
射精したら、リカが小さく呻いた。
引き抜いてリカを抱きしめた。
ほてっていた身体も今は冷たい。
「戻ってこい…」
何も映さない瞳からこぼれる涙を吸い取るとリカが目を閉じた。
眠ったらしい。
俺は救いがたいバカだ。そう思いながら、衝動的に動いてしまうんだから、俺はワルモノになるしかない。
コレが他の事ならたぶん、ちゃんと計算して立ち回っていただろう。
ダメだ。俺は悪いヤツなんだから。
俺は自身のぬくもりを分けるようにリカを抱きしめたまま眠った。