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「prelude」
【初恋 恋愛小説】

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「prelude」-4

「はぁ?応仁の乱でしょ。基礎中の基礎じゃんこんなの。」

「いや〜やっぱ歴史は紗羽にきくのが一番だな!」

「おだてたって何も出ないんだから。」

「紗羽歴史好きだよなぁ。なんで?」



なんで?

ってそんなの町田先生が教えてるからに決まってる。

他の科目はおいといて、歴史だけは95点以下を取ったことないし。



「好きなのに理由なんていらないでしょ?」

「///…そ、そうだな…」

「?…顔赤いよ?」

「んなコトねぇよ…」



変なの。



“好きなのに理由なんていらない”か。



自分で言ったことなのに、なんかずっと頭の中で回ってる…



なんで先生なんかを好きになっちゃったんだろうって思うこともしょっちゅうだ

けど、先生だから、なんて理由では諦められない。



好きって気持ちは理屈じゃないんだ。





「ふぅ…」



塾の後はママが危ないからって言って必ずコージと一緒に帰ってこいって言う。

その通りいつもは一緒に帰ってるんだけど、今日はどうしても本屋に寄らなきゃ

いけない用事があるとかで、コージはいつもと逆方向に帰っていった。



というわけで今日は一人。

いつもはウルサイだけのアイツも、いないといないで心細いかも。



そうだ。公園通って近道しちゃお…


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