投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「prelude」
【初恋 恋愛小説】

「prelude」の最初へ 「prelude」 1 「prelude」 3 「prelude」の最後へ

「prelude」-2

「紗羽っ!」

「?実由。」

「また西野とケンカ?ほんと仲いいよね。」

「はぁ?」

「てか、西野は絶対紗羽のこと好きだよ!」

「はぁ?なんでそうなるのよ。」

「どっからどう見てもそうじゃん!」

「わけわかんない!」

「紗羽は?西野のことどう思ってるの?」

「どうって、どうも思ってないよ。ただの腐れ縁だもん。」

「えぇ〜かわいそうだよぉ。」

「はいはい…あ、高槻迎えにきたよ。」

「え!うそ!!じゃ帰るねっ!バイバイ!」

「はいバイバ〜イ…ふぅ。」



藤原実由。中学入ってから友達になった子。

もう引退しちゃったけどテニス部で仲良くなった。

最近隣のクラスの高槻って初カレができて、秋も深まりつつあるっていうのに春

爛慢モード全開。



幸せなのはいーけど、あたしにまで押し付けないで、ってちょっと思う…





「さて、帰るかな…」



また一つ、溜め息をついて席を立つ…





「う〜寒い…」



コートを着るにはまだ少し早いけど、朝夕は結構冷える。

マフラーを鼻の下まで上げて歩き出す。


「prelude」の最初へ 「prelude」 1 「prelude」 3 「prelude」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前