投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

こたつとみかん
【推理 推理小説】

こたつとみかんの最初へ こたつとみかん 0 こたつとみかん 2 こたつとみかんの最後へ

こたつとみかん-1

 玲奈:「ねえ……なんかない?」

 翼:「ネタを人に聞いたらいかんでしょ。文芸部員として」

 美春:「そーそー。自分で考えなさい」

 雄一郎:「翼はあれなん? やっぱりいつものように推理系?」

 翼:「ま、ね。結構自信作」

 玲奈:「ううー。いいなあ、アンタらは。アイデアがどんどん生まれてきて」

 雄一郎:「どんどんって失礼な。ちゃんと悩んで産み出してるんだよ」

 翼:「そうだよ。お前もせいぜい苦悩しろ」

 雄一郎:「ていうか今さらだけど、なんでお前らは俺ん家のこたつでくつろいでるわけ?」

 翼:「暇だから」

 美春:「高校から近いからー」

 玲奈:「雄ちゃんは優しいからその内助けてくれるから」

 雄一郎:「お前ら……いい加減にしろよ」

 美春:「ねーねー。そこのミカン取ってー」

 雄一郎:「だからそれもうちのだってば」

 翼:「はい」

 美春:「あはっ。ありがとー。翼っち」

 雄一郎:「てめえらコラ!」

 玲奈:「こたつ……。こたつ……。『こたつとミカン』でなんか書けないかな」

 翼:「こたつとミカン、か。なかなか難しいお題だね」

 美春:「あたしなら、そうだなー。ラブラブカップルがこたつでイチャイチャする小説かな」

 雄一郎:「どうだろ。こたつがタイムマシンになるSFコメディとか書けそうだな」

 翼:「あ、こたつとミカンでいいアイデアでた」

 雄一郎:「お、ミステリーマニアの翼がまた素晴らしい作品を産み出しますよ」

 翼:「いやそんな大したもんじゃない。ちょっとしたアイデアだから」

 玲奈:「ちょうだい!」

 美春:「はいっ」

 玲奈:「ミカンじゃない! アイデア!」

 雄一郎:「つうかだから人ん家のミカンばくばく食うんじゃねえ!」

 翼:「雄一郎ケチくさ」

 玲奈:「翼もケチケチせんと、ほら」

 翼:「明日、体育の後ジュース奢るなら教えてあげる」

 玲奈:「よし、乗った!」

 翼:「タイトルは『こたつとミカン殺人事件』」

 雄一郎:「おー。聞かせてみ、聞かせてみ」


こたつとみかんの最初へ こたつとみかん 0 こたつとみかん 2 こたつとみかんの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前