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何億人いる中の一個体の惨め
【エッセイ/詩 その他小説】

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何億人いる中の一個体の惨め-1

みんなに愛されたいわけじゃない
ちやほやされたいわけじゃない。

ただみんなと同じように
誰かと仲良くなりたいだけ。

哀しかったら誰かに気づいて欲しい
でも自分の哀しみを見せびらかしたいわけじゃない。
だから相談なんかしたくない。

仲良くなりたいけど本当の自分を見せるのが怖い
だから誰とも打ち解けられない。

信頼できる親友が欲しい。
でも臆病な私は疑うことしかできない。
だから誰にも信頼されない。

誰かに褒められたくて行動しているわけじゃない。
でも『私が』やっているって、誰かに気づいて欲しい。

誰かを仲間外れにしたいわけじゃない
自分をみんなに受け入れて欲しいだけ。

可愛くなりたい優しくされたい仲良くなりたい大事にされたい認められたい友達になりたい。

みんなと同じになりたい。
見た目のせいで友達が少ないわけじゃないってわかってる。
こんな性格嫌い
みんなと同じようにできない自分が嫌だ。

どうすればいいの?


汚くて醜い自分の本音。
身の程知らずな自分の中身。
ガチガチのプライドを切り裂いて中を覗けば奥底で縮こまってビビってる自分がいる。
情けない姿。
可哀想と思われたいわけじゃない。
同情なんてして欲しくない。
中傷もしないで欲しい。
だってこんな惨めな小さな私の戯れ言だから。



無視して隅に投げ捨てて下さいな


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