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逃げ出しタイッ!?
【レイプ 官能小説】

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逃げ出しタイッ!?-44

「ゴメンナサイ。俺、怖くて、怖くて……」

 最初に口を開いたのは、達郎だった。
 すでに目は赤く、泣きはらしていたのか、鼻の辺りは鼻水が白く乾いているのが見えた。

「全ては顧問の、私の監督不輸不届きだ。どんな、何を言っても、だが、本当にすまなかった」

「いや、いや、いやだ……なんで、貴方たち、最悪、最低だ、酷すぎる。いやああああああああああーーーっ!!!!」

 しばしの絶叫。

 それもおそらくは、防音加工の壁に染み入って消えゆくのみ……。

**

「いや、いやだぁ……」

 泣きじゃくる雅美は唯一の同性、白鳥に泣きつき、白衣に顔をうずめる。

「宮川さん、辛かったろうね」

 唯一の女性である白鳥は彼女の髪を撫で、後藤に視線を送る。

「宮川、すまない」

 かといって出てくる言葉はいまさらの謝罪。そもそも、実行犯でもない者の言葉など、何の慰めにもならない。

「……なんで、みんな、んぐ、知ってるの? どうして?」

 赤い目でちらりと後藤を見る雅美。そしてすぐに白鳥に抱きつく。

「それは、先週の部活で島崎の調子がおかしくて、試合前だってのにサボるんで
ちょっと聞いてみたんだ。そしたら、まあ、ぽつぽつと話だして……」
「ごめん。俺、マネージャーに酷いことして、家に帰っても、罪悪感、感じちゃって、怖くて、でも、親に言えなくて、だから、眠れなくて、試合どころじゃなかった。全部、悪いのは、わかってるけど、けど、怖くて。後藤先生に、聞かれたとき、終わったと思って、だから、全部話して、俺だけ、楽になりたくなったんだ……」

 後藤に促されて達郎が告白する。
 先週の部活はどうだったろうか?
 特に記憶にない。
 達郎どころではなかったというのが、雅美の正直な気持ち。
 もちろん、彼にされたことを全て許せるかといえば、それも違うが、もし忘れられるのなら、そのまま封印してしまいたい記憶。

 しかし、白日のもとに晒された。
 どのようなルートで広まったのかはまだ不明だが、原因の一端は達郎の自白にある。

「酷い、自分ばっかり、苦しいのは、一番苦しいのは私なのに! あんたなんて最低よ。くずだわ! このくず男!」
「宮川さん」

 抑えられない気持ちは攻撃的になり、うなだれ、視線を空にさまよわせる少年へと向けられる。

「ご、ごめんなさい。ごめんなさい」

 ひとつ年上の男は小学生のように泣きじゃくり、何度も頭を床に叩きつける。それに見かねた井上が彼を制するが、怒りにくれる雅美にしてみれば、そのまま……。


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