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白日夢(はくじつむ)
【鬼畜 官能小説】

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隷従一 白日夢 第三章:のぶこ編-3

俺は壁際のソファに座り、女を正面に座らせて話を聞いた。女は下を向きながら、ボソボソと話しだした。俺の裸同然の姿に、ドギマギとしているようだ。初々しさが、感じられる。そそられるじゃないか、実際。久しぶりだ、いや初めてか?新妻は。何にしても、狼の前の羊のようなものだ。
女の話を要約すると、セックスが楽しくないと言う。夫に
「お前は、マグロだ!」と、詰られているらしい。
「俺が高卒だから、馬鹿にしてるんだろう!」とも。
女は、四大卒だと言う。意識はしていないが、ひょっとしてそういう思いがあるかもしれない、と。そのせいか、夫のセックスは前戯らしいことを殆どせずに挑んでくる、と言う。こちらの準備が整わない内に挿入してくるので、唯痛いだけだ、と。
しかし学友やらの話を聞くと、”それでも濡れてくるし、快感も感じるものだ。”と聞かされて、自分は不感症なのかと思えてきた、と。交際中に、セックスはしなかったらしい。相手の男が遠慮をしたのかどうかは分からないが、キス止まりだったと。

交際のきっかけは、ありきたりのパターンだった。路上で、車がパンクをしたらしい。で、通りかかった男がタイヤ交換をしてくれた、と。長距離トラックの運転手の男に、厳つい姿の割に優しくされて、その気になったらしい。
週の殆どを留守にし、今日も東北の方に行っているらしい。”夕方に”と言われてはいたらしいが、”夜になることに気が引けて、早く来てしまった”と、謝りはした。
「夫が先生のファンでして、私も時々盗み読みしています。女の人は、皆あんな風に悶えるのでしょうか?あんなこと迄、なさるんですか?」
最後の言葉に、俺は苦笑した。
「うん、まあねぇ。一応、私の体験を基に書いてはいるがねぇ。まぁ、男次第だろうねぇ。」

見栄もあり、絵空事だとは言えなかった。小説に登場してくる女性全てが、確かに気も狂わんばかりに悶えている。現実は、・・・。”金の力だょ”とは、口が裂けても言えない。

女は、取り立てて美人というわけではない。しかし、憂いを秘めた女には、俺は弱い。それに、あのヒップが目に焼き付いてる。女が話す間、”どうするか”と考えていたが、目隠しプレイを思いついた。”不感症かも”と思いこんでいる女には、案外刺激的な方法が良いだろうと考えた。
「大丈夫!私に任せなさい。聞く限りでは、男に問題ありだね。どうやら、セックス恐怖症にかかっているようだね。大丈夫だょ。何人かの女性を、まともにした経験がある。」
そんな病気があるのかどうか、俺は知らない。そういった病名を告げた方が、俺の指示に従いやすいだろうと考えてのことだ。
女の顔がパッと明るくなったのを、俺は見逃さなかった。俺を信頼しきっているようだ。深々と頭を下げて、
「行く先々で、遊んでいるようなんです。でも夫と、離婚するつもりはないんです。何でもしますから、お願いいたします。」と、はっきりとした口調で答えてきた。ともすれば不安になりがちな気持ちを、奮い立たせる思いがあるのかもしれない。

俺の元に来るのも、恐らくは逡巡したことだろう。見も知らぬ、然もエロ小説を生業としている男の元に来るのだ。躊躇いの気持ちがあって、当たり前のことだ。
俺はそこで待つようにと指示し、アイマスクを取りだした。そして、女の後ろに回ると

「気を楽にして。」と、声をかけながらアイマスクをかけた。
「これはね、アメリカの心理学者が創案した方法なんだ。視力を奪うことによって、集中心が生まれるんだ。いいかい、私の指示に従うんだょ。」
不安げな面もちの女だったが、”アメリカの心理学者”という言葉が安心感を与えたようだ。何かの本で読んだ記憶があるが、何の治療方法だったかは、・・覚えていないのだが。


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