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お江戸のお色気話
【その他 官能小説】

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お江戸のお色気話、その6-2

「へえ、難しいことは、あたしには良く分かりませんが、
それにしても
奥方は、あたしの気持ちを見透かして言うんです、
(金吉さん、娘を好きなようにしていいのですよ、その代わり)って・・」

「ほぉ、その代わり、とな?」

「(娘を抱いたらお引き取りくださいね)
と色っぽい顔をしていうんですが、あたしは娘を早く抱きたいんで、
(わかった、わかった!)と、その意味も深く考えないで
そのときの流れで言ってしまいました」

「ははは、金吉、まんまと女にしてやられたな、
それで娘を抱けたのかな?金吉や・・」

「いくら間抜けなわたしでも、
それだけは、しっかりといただきましたよ、えへへ・・ご隠居」

そう金吉が言うと、誰かが(いよっ!色男!)と言うと、
手を叩き皆がどっと笑う、それにつられて金吉は頭を掻いた。


「間抜けなお前でも、そういうことだけはしっかりしているんだなぁ」
と、馬鹿にしたのか、感心したのか分からないのだが、
愛想を崩しながら、ご隠居は頷いていた。


老人も住人たちも、話が新しい展開になってきたので
それぞれが興味津々な顔をして、金吉の次の言葉を待っていた。

「そ、それで、娘をどうやって頂いたんだい、金吉さん」
と、いままで黙って聞いていた魚屋が声を掛けた。
この男も、根っからの好き者のようで、その先を聞きたいようである。


「へえ、それでね・・」
と、再び金吉はその時の熱い光景を思い出したようで、
眼は興奮しながら異様に輝いていた。


「奥方は、周りを見ながら家の戸をピタリと閉めて、
邪魔が入らないように、という用心深さでして・・」

「ふむふむ、余程の決心と見えるな、それでどうなった、金吉や」

「それでね、ご隠居・・・
その日は、昼間でしたから、たっぷりと時間はあるんです、
あたしはもう興奮状態で、あそこもビンビンでしてね・・

奥方は、固くなったあたしのあそこを、さり気なく触り
色目を使いながら、言うんです。

(あの・・娘は何しろ初心なので、男の方を未だに知りません、
それゆえ、わたくしも付き添います、それでよろしいですね)
と、色っぽく言いながら、あたしの愚息を愛おしいように触るんです。
その意味をあたしは理解しました。
(奥方は、あたしと又交わりたいんだなぁ)とね・・

あたしは娘さえ抱ける上に、奥方までも・・と思うと、
それを断る理由も無いので、
(勿論だとも、奥方も一緒でいいさ)と言いました。

そうすると、奥方は嬉しそうな顔をしていましたが、
この間のあたしとの交わりで、
忘れていた女と言うものが、目覚めたんでしょうかねぇ」


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