投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

白銀のたまご〜パチプロチーコの生活
【その他 官能小説】

白銀のたまご〜パチプロチーコの生活の最初へ 白銀のたまご〜パチプロチーコの生活 18 白銀のたまご〜パチプロチーコの生活 20 白銀のたまご〜パチプロチーコの生活の最後へ

白銀のたまご〜パチプロチーコの生活3-6

[ 最近ダメねぇ…
なかなかプラスにまで漕ぎ着けないわ
まぁ…いい遊びってとこね ]


パチプロというのは決まってそういうのよ。

本当は必死なのに、自分はぶらぶらと暮らせる身分だなんてね。


[ またまたぁ…
そんな事言っちゃって
マークの台があるんでしょ?
いいじゃん、ちょっと教えてよ
ねっ…チーちゃん ]


誰が教えるもんですか?

最初の頃ならまだしも、シンちゃんだって私にも教えてくれないわ。

いわば企業秘密なのよ。


だって…責任持てないでしょ?
他人の勝ち負けなんて…


[ どれだって、似たり寄ったりよ
勝負は時の運…なんてね ]


いい人だけど、付き合いはない。
知り合いだけど、友達じゃない。


ホールにはそんな間柄がたくさんいる。

常連のほとんどはそんな関係だと言っても過言じゃない。

そして、姿を消した者の事を多くは語らない。


明日は我が身だもんね…

そう考えると、同じホールで出会った男なのにシゲルはかなり別格なんだ…


[ おっ!サワちゃんじゃん ]


そう思えば、めずらしく開店前から眠っていたはずのシゲルが顔を出した。

わざとらしく鼻にテープなんか貼っちゃって…


[ シゲルちゃぁん!元気そうじゃん
あれ?どしたの?
ガキ大将みたいに貼っちゃって ]

[ いやぁ…いろいろとね ]

[ まさか?…
まさか奥さんにブン殴られた?
ドメスティックバイオレンス? ]


[ ブン殴ってやったのよっ! ]


[ マジで?…またなんで? ]

[ いや…いろいろとね ]


シゲルが何か言おうもんなら、もう一発ブン殴ってやるとこだった。


やっぱりダメかなぁ…
シゲルにもう少し優しくしないと。


白銀のたまご〜パチプロチーコの生活の最初へ 白銀のたまご〜パチプロチーコの生活 18 白銀のたまご〜パチプロチーコの生活 20 白銀のたまご〜パチプロチーコの生活の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前