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白銀のたまご〜パチプロチーコの生活
【その他 官能小説】

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白銀のたまご〜パチプロチーコの生活2-2

とはいえ…
この日の私は帰り際にふと気になった台に座ってしまった。


意外に素直な子だったし、早い段階で食いついてくれて一進一退したけど、3時前にはなんとか逆転に漕ぎ着ける事ができた。


さて、そろそろ潮時かも知れない…

そう考えていたところにシゲルがやって来た。


[ おっ!好調じゃん
どこ行っちゃったのかと思えば、お前こんな台まで目を付けてたのかよ? ]


出た、ボンビー1号めっ!


[ あったり前でしょっ!
私はね、全部の台を頭の中に入れて打ってるのよ ]


いやいや、そんなわけはない。

マークするのは自分が得意とするひとシマか、せいぜいふたシマだけ…
(パチンコ台の列の事)

いくら仕事でも、そこまでする必要はないと思うわよ。


[ …で、何よ? ]

切り出しのタイミングを見計らってるシゲルにわざとツッケンドンに言い放った。


[ 2万ばかり回してくンないかなぁ? ]

私は仕事中にあまり話しかけられるのを好まないので、シゲルの用事といえば他にない。


[ 勝ってないんだからね…
ちゃんと返してよ ]

つべこべ言ってもしかたない。
私は財布から2万円出すとシゲルに突きつけた。


[ わかってるさ
今、スーパー(派手な演出)を3回ハズしたんだ…
こいつは必ず噴くさ ]


スーパーをハズすって事はその時点で不調台確定じゃん。
危ない橋を渡るより、ここは潔く諦めた方が無難な策ってもんだってぇの…


あのボンビーにはその辺のセオリイを何度、言って聞かせても理解しない…


シゲルとは確かに生活を一にしているけど、別に奥さんでも恋人でもないんだから財布は別よ。

返してくれなきゃ家賃を払わないだけの事…


仮にシゲルがまたスッテンテンになっちゃっても、裕福なお母様か優しいお姉様に無心すれば生活費ぐらいなんとでもなるのだ。


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