DOLLHOUSE〜快楽と残滓〜-5
「はっ はぁっ」
「いっ! うぅぅん。 やっ。 や! イっ!イっちゃうぅぅぅっっ!」
俺も限界だ。
ぐいっ!っと大きく突き上げ送り込む。
「ああぁ… ぅん…」
女は顎を上げて反り返った。
ブルブルと震えながら女は膝を着いて崩れた。
「は… あぁ… ううぅっ、ひくっ… っ…」
吊られた腕で顔をかくし、そのまま泣きだした。
高揚していた気分も一気に冷めた。
「は… あ…ああんっ! …うぅ…」
着替えていると、背後の女が、呻き始めた。
振り返るとジジイが女の身体を裏返して乳をちゅうちゅうと吸っていた。
吸いながら自分でおったてたモノを弛緩した女の身体に挿入した。
腰を振るでもなく、ただただ乳を飲んでいた。
「可愛がってもらって、よかったのう。また良く出るようになったよ…ユリ」
女の身体は本当にヨカッタ。だがこの残滓はなんだ?胸くそ悪い。
俺は、すすり泣きと乳を吸う音が響く部屋を出た。
最低だ。ジジイも俺も。
「それが。ユリさんなの?」
「そう」
ご主人さまはぷいと背中を向けて言った。
「そのうちジジイは飽きた。初めはオヤジや兄貴に遊ばれていたらしい。俺もまた例外ではないか。マスかくより手っ取り早くイけたし、ユリはそういう道具だったからな」
ご主人さまはニガニガしく嗤った。
「乳は吸い続けてないと出なくなっちまう。で、忘れられて乳の出なくなったユリはお払い箱だ。で、お前の世話係として山奥に放り出した。本当に俺のウチは腐ってる」
私はご主人さまを抱きしめた。
「帰してあげる事はできないの?」
「お前と同じだよ。アイツももう彼岸のニンゲンだからな。戻るとすればすべてを話さなくちゃいけない。俺のウチはそれを許さない。それに、おまえなら、他人に今までに起こったことを話して元に戻れると思うか?」
私は首を振った。
「せめて…ご用聞きのおじさんを換えてあげられないかな」
「くっ。よがり声をあげているか?」
ご主人さまが嗤った。
「ち、違います!」
私はそういったけど。きっとばれてる。