メルファ・人形残酷(?)物語4-10
―オ姉様、ドウシテ返事 、シテクレナイノ?―
「…」
―私ハ、オ姉様ノ事ガ、 大好キ、ナノヨ―
「…」
―オ姉様!―
「…」
―オ姉様ァッ!―
すると…
「メルファ…
私ハモウ…
アナタトハ、姉妹デモ、何デモ、ナイ」
この時を境に、メルファとエリザベスとの間の姉妹関係は断ち切れてしまった。
妹に意識改革を迫ったエリザベスだが…
メルファは無視続けて来た為、愛想を尽かしたのだ。
たった2人だけの姉妹だけど、もう悔いなんてない。
―オ姉様ァッ!?―
「サヨナラ…
メルファ…」
そう言って、エリザベスは立ち去り始めた。
眼には大粒の涙が…
―オ姉様ァーッ!!―
―オネーサマァッ!!―
バキバキバキバキ!
人形の体を噛み砕く機械の音が鳴り響いた。
「ウギィアアアーッ!!」
そして、メルファの断末魔の叫び声。