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あの日教室で起きたこと―9ヵ月の軌跡―
【教師 官能小説】

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重なり合う2人-3

それは、佑介が私の弱さに付け込んだってこと?



だとしたら、そうやってここまで佑介に誘導されて来た自分が、バカみたいに思えてきた。



早く服を着て、すぐにでもこの場から立ち去るために、私は床に散らばった制服達を一つ一つ集め始めた。



―――その時だった



『待ってよ由里子っ!これだけはちゃんと聞いて欲しいんだっ!』



佑介は、刹那声を荒げ、そう叫んだが、ふと思い直したように、近くにあった毛布を広げ、寒さに震え始めた私の体を包んでくれた。



そして、何事も無かったように落ち着きを取り戻すと、私から遠ざかるように、少し離れたベッドの上に座り直した。



佑介のしてくれた行為が、余りにも自然で、それによって私の苛立った気持ちが、スッとなだめられていくのが分かった。



だから、佑介を激しく責めてしまった自分が、悪者のようで居心地が悪かった。



佑介はこんな時でも私を気遣ってくれるんだね。



そんな細やかな気遣いの出来る佑介だから、きっと私は、今まで安心して頼ってこられたんだろうな…



ふとそんなことを思った。



話したいことがあったはずの佑介に目を向けると、感情の読み取れない固い表情でベッドに座っている。



自分の手の上のコンドームをジッと見つめ、時折小さくため息をついたりして、何やら考え込んでいる様子だった。



『由里子…』



「ん?」



佑介は考えがまとまったのか、突然こちらを振り向き私の名前を読んだ。


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