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DOLLHOUSE
【ロリ 官能小説】

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DOLLHOUSE〜羽化〜-2

「こわいか?」
「……」

私はなにも答えられなかった。口が動くならYESだ。
ご主人さまは私の肩口に顔を埋めてささやく。
だから私は、薄暗い部屋の天井を見つめていた。

「俺は金持ちのボンだから、何でも買える。オマエの身体も、オマエの人生すらな。女には不自由してない。金の匂いだけで望まずともよってくるし」

何を言おうとしているのかは分からない。
返事は不要のようだった。

「オマエを売ったあの女はいずれ堕ちる。奈落の底は目前だ。オマエを失った哀しみにくれる母を演じながら、オマエを売った金を食いつぶしている。…いや、演技と決めつけるのもアレか。俺の主観だな」

ご主人さまが母のことを言っているとわかったのはしばらくたってからだ。
涙が溢れた。
混乱していた。
哀しいのは確かだったが、それ以上のことは分からなかった。

ご主人さまが頭をなでた。

「それでも母親が恋しいか?捨てられた自分が哀れか?」

どちらも合っているような違っているような。

「すん…、  すん…」

涙はとまらなかった。

「…それとも母親を憎んでいるか?」

憎むに値しない。母に愛情を期待したことはなかった。
どんなに願ってもそれは貰えないことを知っていたから。
だからこそ欲しかった。それはもう切実に。

私は唇を噛んだ。

「オマエはもうどこにも存在しない。この世の組織から逸脱した。帰るところはない」
「すん… ううっ…」

そういわれたとたん、私はご主人さまにしがみついていた。
私の居場所はこの腕の中にしかないのだ。

ご主人さまはさらに力を入れて私を抱きしめた。
あれほどイヤだった人肌の温もりが心地よかった。

私はご主人様の胸の中ですべてを吐き出すように泣いた。
いつの間にか震えは止っていた。





どのぐらいそうしていただろう。

ご主人さまが身体を浮かせた。
顔が近づいてきて私は顔を背けた。

おとがいに手が伸びて、背けた顔はご主人さまに向けられた。

くちびるが触れる。
ご主人さまのくちびるがわたしのくちびるをついばんでいく。
優しく、柔らかく、なんどもなんども。

舌が入り込んでくる。
だけど、私は口を閉じて拒んだ。

歯茎のところに柔らかいものが入り込み蠢いている。
私はしっかりと歯を噛み合わせた。

ご主人さまの手が私の平らな胸に置かれた。
団子を作るようにクルクルとなでられると程なく引っかかりを感じ、てのひらの中央で転がされていた。

私の意志とは関係なく刺激に身体が反応してしまう。

ご主人さまが、その小さな突起物をつまみあげる。


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