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秘密〜出会い〜
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秘密〜文化祭〜-4

そして次の日。
文化祭一日目。

私のゼミはクッキーを売ることにした。
しかも、卵、牛乳、小麦粉不使用のきび粉クッキー!
っというのも、アレルギーのある子でも食べられるようにってコトで、こうなったの。
皆でレシピを探して、作って試食して、これならイケる!っと自信を持って売るこのクッキー。
私は朝から売り子としてグラウンドに用意された、うちのゼミのテントにいた。
ちなみに、えみも同じゼミで、えみは朝から調理室でクッキーを作っていた。
午後からはフリーだから、二人で校内をまわる予定。

きび粉クッキーは珍しいせいか、お客さんが絶えることなく順調に売れていた。
それは嬉しいことなんだけど…

「ねえ、あの人…」
「やっぱ、そうだよね」

「なっちゃんの知り合い?」
同じく朝から売り子担当の子が聞いてきた。

「ううん…」
私は力なく答えた。

目の前にいる高校の制服を来た女の子二人が、私の方をチラチラと見ては、何か言ってる。

(感じ悪い!!)

でも、そうやって、私の方を見ては何か話をしている人が、他にも何人かいた。
全員、見覚えのない人たち。

(私、何かしたかな…?)

クッキーの売り上げ上昇に反して、私の気分は落ちていった…


そして午後。
担当を他の子と代わり、私はえみと文化祭を楽しむことにした。

まず、みー先輩のゼミの『児童と英語』っというテーマについて書かれたものが視聴覚室に展示してあるというので見に行き、まぁ先輩と陸先輩のゼミのお化け屋敷に遊びに行った。
視聴覚室でも、お化け屋敷でも、先輩たちには会わなかった。
そして、あちこち食べ歩きをした。
その間、相変わらず私は、知らない人に指を指され続けた。

「そういえば、陸先輩写真貼ったのかな?」
えみが言った。

「あ〜今日の朝貼るって言ってたね。
見に行こっか」

私たちはラウンジに向かった。

ラウンジに入ると、写真部のパネルのトコに人が集まっていた。

「すいません」
人をかきわけて陸先輩の写真を見ると

「!?」

「なっちゃん、コレ…」

私は言葉を失った…

『瀬田陸』っと書かれたパネルには、大きな、私の寝顔写真が貼られていた!!

しかも、題名は『眠り姫』!!


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