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あの日教室で起きたこと―9ヵ月の軌跡―
【教師 官能小説】

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悪魔の義父-2

『顔色が悪いわ…風邪かしら? 熱はないけど、今日は大事を取ってゆっくり休んだ方がいいわ』



「うん…」



『こんな時くらい、由里子のそばにいてあげたいんだけど… 今日はどうしても抜けられない仕事があって…』



「ママ、私は大丈夫だから心配しないで…それよりか仕事遅れちゃうよ!」



『あっ、そうだったわ!由里子ごめんね。学校には電話しとくから…』



ママはそう言ってニッコリ微笑むと、部屋から出ていった。



私とパパの秘密―――もちろんママは知らない。



ママにだけは、絶対に知られたくない秘密だった。



なぜなら、ママは不器用だけど、私達家族をとてもとても愛してくれていたから…



秘密を知られて、ママが愛するこの家族が、バラバラになることだけは、どうしても避けたかった…



ママは古くからの女の友人と、美容コンサルタントの会社を共同経営する社長でもあった。



今流行の、新しい美容法や美容器具を紹介する為、最近はテレビに出たりもする。



ママは若いときからとてもキレイで、家に遊びにきた友達にも羨ましがられる自慢のママだった。



でもママはいわゆる仕事人間で、家庭には向かない人… 私を産んだあとも精力的に仕事をこなし、バリバリ働いた。



外に向かいエネルギーを発散することで、初めてキラキラ輝ける人なんだと思う。



その為、私は生後まもなく、早朝から夜まで保育園に預けられていたそうだ。



それを不憫に思った前のパパと、度々衝突を繰り返すようになり、私が歩きだす頃には離婚したらしい。



その後再婚するまでの間、私は母方の厳しい祖父母の家に引き取られ育った。



ママが祖父母の家に来る時は、いつもたくさんのおもちゃやお菓子を買ってきてくれた。


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