DOLLHOUSE〜虚ろな姫君〜-3
こんこんこん。
「失礼致します」
「おう」
私とユリさんはドアを開けて入った。
「そいつを置いて休め」
「そ、それではおやすみなさいませ」
ユリさんは私を部屋に残して去った。
「えらく可愛らしくなったじゃねえか。まあ、それなりに楽しませてもらうか。」
男は私に手招きした。
でも、動けなかった。
目に浮かんだのはあのアパートでの光景だ。
おじさんと母との。
がくがくと脚が震える。
「こいっつってんだよ」
髪ごとリボンをつかまれてベッドに引きずり上げられた。
結い上げてもらった髪はもうほどけてしまった。
「いっ痛い」
「うるさいな。よくみりゃキレイな顔立ちしてんじゃねえか。」
唇を合わせてきた。
私は男のくちびるをぎりっと噛んだ。
瞬間、私の頬が鳴った。
その勢いで口の中を切った。血の味がする。
「いい度胸だな」
男は自分のくちびるから染み出す血を袖でぬぐうと、私のおとがいをつかみ、上を向かせた。
私は男をにらみつけた。
「そういう顔、嫌いじゃないぜ。が、いつまで持つかな?」
男は胸元を掴むとユリさんが着せてくれたドレスを引き裂いた。
「おにいちゃん、やめてえ!」
男の手が止まった。
「俺のことはご主人さまと呼べ。」
せっかくユリさんが着せてくれたドレスも下着もひっぺがして床に投げ捨てた。
「きゃああああ!いやああああ!ユリさんっ助けてぇぇっ!」
「泣いても叫んでも誰もこねえんだよっ!」
ご主人さまは私の腹の上に馬乗りになって、シャツを脱いでいく。
もがいても、もがいても私はご主人さまの下から抜け出ることができない。
ズボンから足を抜く瞬間に抜けだそうとしたが、すぐに両腕を押さえつけられた。
平らな薄い胸に舌を這っている。