DOLLHOUSE〜日常と非日常〜-2
私はリカ。10さい。
私は母と暮らすことになった。
小さい頃に離婚した両親。私はお父さんに引き取られていたのだが、事故で死んでしまったので母の元に。
母はアパートにいつも男を連れ込んでいて、私は暗くなるころ家にこっそりと入っていた。
嬌声の響く部屋に入らずに風呂場の湿った浴槽に身をかがめたり、台所の片隅で寝ることも多かった。
部屋には知らないおじさんがいて、母はいつだってヒステリックだった。
今は誰もいないようだ。
ラッキー。
炊飯器を開けてご飯をほおばる。
いっぱい食べるとバレるから、おにぎりイッコ分だけ。
ご飯に集中していて気が付かなかった。
おじさんが背後から私を抱きかかえ、口を押さえた。
「いゃ!んー!んんー!」
「なんだよ、ガリガリじゃねえか。胸もねえ」
おじさんの手が胸をすべった。
抵抗もなにもなかった。手を振り上げられ、硬く目を閉じカンネンしたが、殴られなかった。
ただ、乱暴に服をはぎ取られていた。
おじさんは私の両腕を床に押しつけ身体を舐めた。
アソコもココも。あらゆる場所にゆっくりと太い指が這い回った。
悪寒が走る。暴れても暴れても逃げられない。
おじさんはテーブルの下に転がっていたクラフトテープを掴むと私の手首をグルグル巻きにした。
どん、突き放すように転がされ、手がうまくつくことができない。
立ち上がれない。
おじさんはズボンを脱いで胡座をかくと、もがく私の髪を引っ張り引き寄せる。
「いっ…痛い…」
黒く膨れあがったソレはただただ気持ちの悪いものだった。
ソレに引き寄せられる。
「い…やっ…」
髪が頭から剥がされそうだ。
痛くて怖くて、首を振る。
おじさんは髪の毛から手を離すと、私の頬を掴んだ。
「口あけな。噛むんじゃねえぞ」
「う、うぅぅっ…」
両頬を強い力で押し込まれ、痛い。口が開いてしまう。
「げ…ぇ…。う…」
「ふ、イイコだな」
おじさんが私の口の中に入ってきた。
気持ち悪くて、痛くて、涙が止まらない。
嫌な匂い。嫌な味。
私はこみ上げる吐き気の中、頭を振り回された。
口の中がいっぱいで声を上げるどころか息もできない。
頭の中に響く、口内の、液体の音。
涙と涎と鼻水と。顔はドロドロで、鼻がつまって苦しい。
頭を激しく上下に振られて朦朧とする。
「はあ!はあ!はあ!おっおおおぅ!」
「ぅぅ…」
「なにやってんのよ!アンタ!」
その瞬間ノドの奥に何かが吹き出された。