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ハエ男の悲劇
【ファンタジー 官能小説】

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ハエ男の悲劇-5

小さな生き物というのは、弱くて小さいほど危険に敏感なのだ。

ゴキブリは君の体温の変化と…

何て言っていいのか一種の勘で君が振り向く瞬間に殺気を読み取る事ができるのだ。


蚊を叩こうとするとその時点で蚊は君の血が欲しさに君の視力の限界を超える速さで飛び回って撹乱する。


こうして考えると、虫や動物の能力を持ったまま生まれ変わっちゃった人も少なくない。

同じ能力を持つ僕には何となく察しがつくのだ。


今はもう会えないけど、前田さんだって何か特殊な力を持っていたに違いない。

本人が自覚してるかどうかは別だけど…


しばらくして、僕は花岡さんと交尾…
つまりセックスしなくなった。

お互い交尾に飽きてしまって、僕たちを繋ぐものは他に何もなかったんだ。


僕はまた、他の女の子たちと交尾を繰り返した。

普通ならば花岡さんが教えてくれたようにいろいろ複雑な事なんだろうけど、僕にとってそれは簡単な事にしか思えなかった。


フェロモン…

僕は女の子を見て優しい気持ちになれば彼女たちを惹きつける何か媚薬のようなものを放出するようだ。


そのうち僕はだんだん何かもの足りなさに気がついた。

体が小さい僕は僕よりも大きな女性に安堵感を覚えるのだった。


虫や動物はオスよりメスの方が大きかったりするのに納得した。


… … … …


一宮先生といって、音楽の先生がいた。

太っていて大柄な彼女の白い肩を眺めていると…

僕は先生と交尾したくて仕方なかった。


僕は先生と交尾したさに先生が顧問をする軽音楽部に入った。

そこで僕はフルートなんか始めてみたのだ。


もちろん、吹けない。

それで、僕は控え室に残る先生のところに行ってどうやったら上手くフルートが吹けるか教わったのだ。


先生は自主的に教わりにきた僕の勤勉さを評価してくれて、僕も先生への憧れから素直さと優しい気持ちで接した。

先生は僕の背中に回って指の位置や姿勢を直してくれたりもした。


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