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君と繋がるもの
【初恋 恋愛小説】

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君と繋がるもの〜2〜-1

【第二幕 戸惑い】

キーンコーン……

学校の終わりを知らせる鐘がなっている。
1週間から解放された生徒達が騒ぎ始めた。

「けーん坊♪♪さぁ委員会いくよ」
「っ……ちょっと待って!! じゃあね。またね」

喋っていたグループの女の子達に別れを告げ立ち上がった。

「よっしゃー。じゃあ会議室まで競争ね♪」

そう言って美奈はまるで鬼ごっこをするかのように走りだした。

僕らは中学生になり、もう3年生になったが、美奈は相変わらず昔のままで元気で活発なままだ。

僕は昔に比べたら明るくなったほうで、背も伸びて自分で言うのもなんだがかっこよくなった。
でも、昔から女の子達といたためか今まで彼女もいたことがない。
(ったく、なんで走るんだよ…)

そぉボソッと舌打ちをしながら、僕は美奈の後を追い掛けた。

二人が去った後、クラスでは

「あの2人ってどうなの?」
「どうって……ありえないでしょ。だってけん坊だよ??付き合う対象じゃないっしよ〜」
「でもさぁ〜けん坊は美奈の事好きだよね♪♪」
「やっぱり!?うちもそう思ってた。」
「あはははは―――




コンコン―


「失礼しまーす。」

「遅いぞ!!5分遅刻だ!!」
会議室の真ん中で腕を組んでどかっと座り会長はこっちを睨んでいる。
「っ…ごめん…教室で少し話してた。」

走ったせいで息も切れ切れに僕は話した。

「ったく、会議始めるからそこ座れ。 じゃあ始めるぞ、今回は―――

世間では生徒会というのは真面目な人の集まりというイメージを僕は持っていた。

けど、この学校の生徒会に入ってそのイメージは木っ端微塵に崩れ落ちたんだ。

それというのも、この会長 原口湊(はらぐち みなと)だ。
秀才なのは認める……

――――っおい!聞いてんのか拳哉!!」

「んえっ!?」
「だから学祭のイベント何か案はねぇのかっつってんだよ。」

…っ認めるがこの言葉使いはなくねーーー!?
「あぁ……じゃあキャンプファイヤーとかは??」

「ん〜……まぁまぁな提案だな。お前にしては。じゃあこの案からまた後日選出するから。次は遅れんなよ!お前らだよ!!わかったな」

『はーい。』


グラウンドでは野球やサッカー部が全国大会に向けて練習している。

そこを横目に見ながら
僕と美奈は下校していた。


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