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Lesson xxx
【学園物 恋愛小説】

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Lesson xxxU E-5

「征…也…!」

「この前のは襲われたんじゃなかったんだな?」

「あっ……そ…それは…」

「同意の上なら俺は余計な心配しなくていいってもんだ。あいつに伝えといてくれよ。誤解して悪かったってな」

彩に騙されたのは俺が甘かったからだ。

別に彩に腹を立ててる訳でもない。

もう俺の知ってる彩じゃないってだけの事だ。

「征也っ!」

開き直ったのか俺を真っ直ぐ見つめる。

「私…言ったよね?征也と別れたのずっと後悔してたって」

「征也の事忘れようって…他の人とも付き合ってみたけど全然だめで…。それならもう身体だけの関係の方が…一時の快楽でもその時だけは征也を忘れられるって…」

「征也のせいだよ?私がこんな風になったの…。ねぇ…私を助けてよ…」

縋るような彩の目が俺には疎ましかった。

男を漁るのが俺のせい?

冗談じゃない!

確かに忘れられない想いってのはあるかもしれない。

それを抱えて生きるのもいいだろう。

男に身を任せてその想いを紛らわすのもいいさ。

でもそれは彩の一方的な想いで俺の想いはもう彩にはない。

「もし…俺が彩の元に戻ったとしても…俺の想いはもう別の処にある。それでも俺が必要なのか?」

「えっ?」

「俺と今まで彩が相手にした男とにどれぐらいの差があるんだ?」

「征也?」

困惑した表情で彩は俺を見る。

「俺を手に入れたとしてもこの前と同じ結果だと思うけどね」

勃たなかったのを思い出したのか彩の顔が曇った。

「だったら!どうすれば征也を忘れられるのよ!?」

悲痛な彩の叫びにも俺はもうため息しか出ない。

「それを別れた男に聞くのはお門違いだろ」

「酷…いっ…!あの子がいるからっ…!あの子さえいなきゃ…!」

彩の柳眉が逆立ち醜く歪む。

俺は彩の腕をきつく掴んだ。

「きゃっ!」

彩の目が痛みで歪み俺を責める。


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