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Lesson xxx
【学園物 恋愛小説】

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Lesson xxxU E-1

あれから彩とは挨拶のみで会話らしい会話はしていない。

正直それが俺にはホッとしている。

普通の会話ならまだしも復縁を迫られても返事は一つしかない訳で、それを繰り返すのも気分がよくない。

神崎の方とも二人で会うのはままならず、家で待っててもらうのも先日の事があってから躊躇われた。

仕方がないのでせっせと仕事を片付ける事になり、すごい真面目な教師っぽくないか?なんて自分で自分を慰めている。

あぁ…神崎に会いたい(一応毎日顔は見てるが)、触れたいと欲求が溜まりに溜まって我慢の限界。

『放課後会えないか?資料室で』

『うんっ!行く!』

つい送ってしまったメールに神崎からの返事がソッコーで返ってきた。


神崎の家でイタズラして以来の逢瀬にガラにもなく気持ちが弾んでしまう。





人影のない廊下ではあるが一応見られるのはナシにしたい。

とりあえず周りに注意を払いながら資料室の前に立つ。

ここなら鍵は職員しか持ってないから人が入ってくる事はないだろう。

薄く扉を開けて神崎を待つ。

しばらくすると微かな足音が聞こえたのでソッと首を出すと緊張した面持ちの神崎が来た。

扉の前にさしかかったところで腕を掴み中に引っ張り込むと、驚きで悲鳴を上げそうになってる唇を手のひらで被った。

よほどびっくりしたのか目を見開いて俺を見上げてるのが可笑しい。

内側から鍵を閉め奥へと誘う。

驚きの表情から笑顔に変わった神崎がおとなしく付いて来た。

ようやく落ち着いたところで改めて抱きしめる。

今までこんなに女を恋しく想った事なんてない。

どうしてこいつにだけこんな風になるんだ!?

そう思ったものの神崎の髪に顔を埋めてると、そんな事はどうでもよくなってただただ満たされた気持ちに浸っていたかった。


「せっ…先生…苦し…っ…」

背中をトントン叩かれて我に返る。

「おっ…わりー」

腕の力を弛める俺に今度は神崎が俺をギュッと抱きしめた。

神崎の力ぐらいじゃ俺は苦しくならないがピッタリ密着するのは大歓迎。

両頬を包み込み唇を重ねた。

会えなかった時間を埋めるように深く激しく唇を交わす。

時折漏れる神崎の吐息のような声がさらに俺の欲を煽る。

唇だけじゃなく頬や額にも口づけた。


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