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超最強嫉妬彼女
【学園物 恋愛小説】

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超最強嫉妬彼女 前編-12

***

さすがに一週間もすれば、ある程度の情報が耳に入ってくる。

どうやら、俺が本藤を振ったことにクラスの男達がキレて、とんでもない話を広めているらしい。


俺は必ず避妊をしない、妊娠したら必ずおろさせる。

俺はヤっているところを写真や映像に残し、その後も脅す。

俺は仲間を呼んで、集団で女を回す。


まったく酷い話だ。

別に必死になって否定するつもりもない。
過去に幾度となく同じような噂が出回ったしな。

どうせ今回もすぐに噂は消えると思った。

だが、違うらしい。


今回はクラスの女もひどく乗り気で噂を広めているという。

どうりであれ以来、女に告られることがないわけだ。


これは非常に営業妨害であり死活問題だ。

しかしどうにかしないといけないものの、これといって特に方法など思いつかない。

それにしても、あいつらは俺への妬みが全てじゃないようだ。
特に女どもはすんなり俺と仲良くなった本藤に嫉妬しているように感じる。

もしかしたら、あいつも同じように苦しめられてるかもしれないな。

まあ、もう俺はあいつを抱けないんだから庇う必要はない。



***

「………」

ちっ。

なんて居心地の悪い教室なんだ。

教室に入るたびに、相変わらずの陰口。

俺は他人と連むのがだるいから好きで一人でいる。


だが、後ろに座っているあいつは…


本藤は俺の後ろで複数の男に囲まれている。

俺が本藤を振ったことで、あいつらは完全に安心したのか、毎日積極的にアプローチをかけているのだ。

後ろからは、今日遊ぼう、とか、携帯おしえて、なんて声が聞こえてくる。

それを見て、本藤を妬むクラスの女。

酷い悪循環だ。


本藤はこんな状態だから、まだ友達はいないと思う。


きっと本藤は…この学校で普通に友達を作って楽しい生活をしたかっただろうな。

それが俺のせいで壊されてしまった。

それに関しては否定できない。


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