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魔法使いの告白
【女性向け 官能小説】

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春告鳥 2-4

「こんな風に何回もしたいと思ったことはないの。でも不思議。圭さんとなら大丈夫。気持ちいいの。…ね?…して」

伏せ目がちにおねだりする彼女はとても可愛い。

僕はさっき彼女から取り上げたコンドームを握っていて。

彼女の秘部に指を挿し込む。

「ん…」

ゆっくりと出し入れすると、反応の良い彼女の身体は、たちまち水音をたてはじめた。

ちゅ。くちゅ…

二本の指がなめらかに動けるようになるのにそう時間はかからなかった。

僕は封をきってソレをつけると、ゆっくりと彼女の中に押し入った。

「んぁ…っ はぁ…」

彼女の頬は上気して艶やかだ。大丈夫かな。

「ホントにキツくないですか?」
「キツイ。です」
「え…」

僕は少し呆然とする。やっぱりつらいか。

「Lサイズ」

彼女が笑った。

それは僕が買ってきたコンドームのサイズだった。
普通サイズでも使えるんだが、抜けたりすることも別にないし、こっちの方が楽なのだ。

彼女の言葉に僕の方が赤面してしまう。

「…意外と。言いますね」
「ごめんなさい、不愉快、でし…た?」

彼女が上目遣いで僕の様子を窺っている。少し不安げな顔。

「不愉快ってことはないです。まあ、野郎的には褒め言葉ですよね。僕の場合は『楽』を選んだら、このサイズになっただけで。たまたま店に置いてあったけど、無ければ普通ので良いんですよ。だから、実際は普通なんじゃないかなあ。…残念ながら」

照れ笑い。するしかないだろう、ここは。

僕をとりまくものはイレギュラーだらけで、『普通』であることに憧れる。

事の良し悪しに関係なく突出したくないと思う自分がいる。習性になってしまっている。
人と違うということでイジメにあっていた子供の頃の感覚がそのままに今も僕の内にある。
できるだけ目立たないようにして、やり過ごしてきた。


美里さんには普通だと言ったけど、二番目につき合った美由紀とはセックスまで至っていない。
彼女はひどく痛がって泣いた。
金切り声を上げて泣く彼女を押さえつけて、それ以上挿入することはできなかった。

『ごめんね』といって辛そうな顔をする美由紀。

それでもお互い好きだったから、何度か試みた。
そのうち時間を取らなくなって、別れた。というか、消滅した。

僕以上に美由紀は辛かったのかもしれない。


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