投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

フニと僕の成長記
【家族 その他小説】

フニと僕の成長記の最初へ フニと僕の成長記 17 フニと僕の成長記 19 フニと僕の成長記の最後へ

僕とフニの成長記5-3

『ベロベロベロベロ』

絶対に目ぇ開けない。

『ベロベロベロベロ』

むしろ今寝ちゃおう。

『ベロベロベロベロ』

気にしなけりゃ全然寝れるじゃないか。うん。
お昼寝しよっと。
僕の思考はどんどんフェードアウトしてゆきます。どんどんどんどんしていって、完全に無くなりそうな時、フニのベロベロがおさまりました。
フニに、勝った…!




玄関のドアの閉まる音が遠くで聞こえました。ぼんやりと頭が回転し始めます。
頭と体がリンクしていないのか、何だか体が少し重たい。
薄く目を開けると、買い物袋を持ったお母さんが入ってくるところでした。
あぁ、もう夕方なのか。

「あ〜っ!扇風機の風、直で当てたまま寝てたの?」

「…ん」

寝起き特有の掠れた自分の声。爆睡してたんですね。

「寒くなかった!?外すっごい涼しいんだよ?」

「…え?そなの?全然寒くなかったけど」

するとお母さんはクスクスと笑いながら

「ま、そりゃそうか。それなら二人とも寒くないよね」

と言いました。

「うん?」

二人とも?
そういえば、僕はもう目が覚めているのに体はずっしりとしていました。最初は僕の体が重いのかと思っていたのですが、どうやら違うようです。

「お、フニ」

僕のお腹の上でフニが丸まっていました。顔だけ上げて

『おかーさんおかえり?』

と寝惚け眼で欠伸をしました。フニの方はまだ、半分夢の中みたいです。

『あ、おはよー?』

僕はフニを抱っこしながら起き上がり、あぐらを掻いた膝に乗せました。
またフニはふあぁぁっと欠伸をします。
確かに部屋の中は涼しくなっていて、扇風機なんて要らないほどでした。むしろ風に当たっていたら寒いんじゃないかってくらい。
それでも僕のお腹はポカポカとあったかでした。


フニと僕の成長記の最初へ フニと僕の成長記 17 フニと僕の成長記 19 フニと僕の成長記の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前