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SEXの条件・学級委員長 川崎静奈
【学園物 官能小説】

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SEXの条件・学級委員長 川崎静奈 A-1

「ヤマトとしずって付き合ってんの?」

この質問を、俺は今までにいろんなヤツから何十回もされてきた。

まぁ、端(はた)から見たらそう見えるんやろな。

川崎静奈が、俺の一番親しい「女友達」であることは間違いない事実やし。


顔は決してブサイクではない――いや、むしろカワイイほうかもしれん。


面倒見がよくて優しいから、クラスのみんなからも頼られてるし好かれている。

もちろん俺かて――しずのことは、間違いなく「エエやつ」やと認めてるで。

せやけど、俺らはあくまでも「友達」や。
お互いそう思てる―――はずや。



「男女の間に友情は成立するか」

……なんて話をよく耳にするけれど、俺は基本的にそんなうさん臭い関係はありえへんと思っている。

そもそも「性春」真っ盛りの俺達男子高校生ってのは、相手が「メス」やという事実だけで、哀しいくらいカラダが反応するように出来てもうてんねん。

例えばクラスにめっちゃ気のあう「友達」がいて、そいつがたまたま女やったとする。

そこでいくら自分が、「こいつは友達やからセックスの対象やない!」と決めたところで、本能はそんな理屈に従うほど従順やない。


その子を「友達」やと思てるということは、その子のことを既に「エエ子やな」と認めてもうてるわけで――。

そういう女の子が身近にいれば「付き合いたい」と思うし、付き合えるならば「キスしたい」「エッチしたい」……と思うんが健全な男子っちゅうもんやろ。



男が好きな女に発情しないとすれば、それは唯一「オカン」ぐらいのもん―――俺はずっとそう思ってた。


―――しずに出会うまでは。


しずと俺はかなり親しい友人やけど、これまでに「男女」の関係に発展しそうになったことは一度もない。


俺はしずを女と思てへんし、
しずも俺を男と思てへん。


――そういうふうになったんは、もしかしたら俺たちの出会いが関係してるんかもしれん。



半年前、俺がこの学校に転校してきて最初に隣の席に座ってたんがしずやった。


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